自転車事故の類型

自転車事故には、大きく分けて次の類型があります。

  • 自動車対自転車
  • 自転車対自転車
  • 自転車対歩行者

ここでは、それぞれの事故について解説していきます。

自動車対自転車の事故

自転車過失割合

中高年の自転車では、ちょっとした接触でも、自転車から転落することで、鎖骨の遠位端骨折や胸腰椎の圧迫骨折などの傷病名となります。

幹線道路における出合い頭衝突では、下腿骨の骨折など、例外なく重傷であり、ヘルメットの装用がなされていないことで、頭部外傷による高次脳機能障害も多く経験しています。
最近では、高速運転のロードバイク事故も増加しており、自転車用のヘルメットが装用されていても、交通事故の衝撃をすべて吸収できるものではありません。

自転車では、自宅に自動車があって、弁護士費用特約、人身傷害保険に加入し、車外事故特約を付帯していれば、当面の治療費、休業損害などを人身傷害保険に請求することができます。

しかし、自宅に自動車がなければ、ほぼ確実に無保険であり、バイクよりも深刻な状況となります。
加えて、バイク事故と同様に、被害者にも一定の過失が認められることがほとんどなのです。

①相手は怪我もないが、自分は大怪我で仕事を休んで入院している?
②事故は、相手の一時停止無視が原因なのに、自分にも10%の過失があると言われている?
③まったく、納得できない?

バイクや自転車の交通事故では、これらの被害者感情が渦巻き、解決をより一層困難にしています。

自己防衛のためには、個人賠償責任保険付き自転車保険に加入しておかなければなりません。

自転車事故で多い脊柱圧迫骨折についての解説

脊柱圧迫骨折

脊柱圧迫骨折は、自動車の横転や転落、バイク、自転車の転倒で、ドスンと尻もちをついたときに発症しています。 つまり、脊椎を構成する椎体に縦方向の重力がかかると、上下に押し潰されて圧迫骨折するのです。 好発部位は、第11胸椎、Th11~第2腰椎、L2です。 XPの側面像では、脊椎の椎体前方、腹側が、楔状変形しているのが確認できます。

骨粗鬆症が進行している高齢者では、軽微な追突事故であっても、その衝撃で、胸椎や胸椎と腰椎の移行部で圧迫骨折を発症することがあります。
こうなると、損害賠償では、素因減額が議論されることになります。
余談ですが、背中が丸まっている高齢女性がおられますが、これは、老人性円背と言い、胸椎に自然に発症した多発性圧迫骨折を原因としています。

では、圧迫骨折をすると、骨折の形状は、永久に変化しないのでしょうか?
骨を構成する組織は、毎日、吸収=壊されては、新しく作られています。
圧迫骨折でも、若年者であれば、時間の経過で仮骨が形成され、形状がやや戻ることがあります。

骨粗鬆症は、新陳代謝のバランスが崩れ、吸収=壊される骨が、新しく作られる骨よりも多くなってしまう疾患のことで、骨密度が減少し骨が脆くなります。

治療は、骨折部が安定していれば、入院下でギプスやコルセットで固定し仮骨形成を待ちます。
骨折部位が不安定なときは、手術が選択されています。
上肢や下肢に麻痺が残ったときは、装具の装用や、リハビリ治療で改善を目指します。

高齢者に起こる圧迫骨折では、治療は短期間のベッド上の安静で骨癒合を待ちますが、コルセッ卜やギプスを巻いて、体動時の痛みを和らげます。
椎体の骨折の程度が大きく、骨片が椎体の後方の脊髄や神経根を圧迫し、下肢の感覚を失う、力が入らないときは、手術で圧迫された神経を解放します。

脊柱の圧迫骨折における後遺障害のキモ

脊柱の障害 .変形障害
6級5号 脊柱に著しい変形を残すもの
8級2号 脊柱に中程度の変形を残すもの
11級7号 脊柱に変形を残すもの

脊柱の変形障害については、
①脊柱に著しい変形を残すもの、
②脊柱に中程度の変形を残すもの、
③脊柱に変形を残すもの
上記の3段階で等級が認定されており、脊柱に中程度の変形を残すものが新たに追加されました。

最も症例の多い、「脊柱に変形を残すもの、」は、次のいずれかに該当するものです。
□脊椎圧迫骨折等を残しており、そのことがXP等により確認できるもの、
□脊椎固定術が行われたもの、
□3椎以上の脊椎について、椎弓切除術等の椎弓形成術を受けたもの

中高年の胸腰椎の圧迫骨折では、陳旧性か、外傷性かが、問題とされています。
陳旧性とは、事故前に発症している、「いつの間にか骨折」のことです。
これを見極めるには、MRI撮影が絶対に必要となります。
新鮮骨折では、事故直後のMRI・T2強調画像で、炎症反応が白く写し出されるからです。

圧迫骨折は、多くで脊柱の変形を理由に11級7号が認定されていますが、運動痛、若干の可動域制限などの神経症状と軽度な機能障害は11級7号に含まれての認定となっています。
後遺障害診断書の自覚症状欄には、運動時の痛みや、軽度な可動域制限の記載が必要です。
ただ、脊柱が変形しただけと、とらえられたときは、逸失利益が0査定となるからです。
前後椎の変形が、50%以上のときは、著しい変形として8級2号が認定されます。
変形の計測法も知っておかなければなりません。

自転車事故では、骨折を伴えば、後遺障害を残すことが、ほぼ確実です。

自転車対自転車、自転車対歩行者の事故

自転車対歩行者の事故

2013-7-4、神戸地方裁判所は、自転車で女性に衝突し、意識不明とさせる事故を起こした少年の母親に対して、9521万円の賠償を命じました。

交通事故110番のフリーダイアル、メール相談、交通事故無料相談会でも、自転車対自転車、自転車対歩行者の事故相談が増えていますが、双方が保険に加入しているのは稀であり、「無保険の加害者にどうやって請求したらいいのか?」 深刻な相談が寄せられています。

相手が自転車では、自賠責保険による最低限の補償もなく、自動車保険に加入していたとしても、無保険車傷害特約の適用は受けられず、裸を晒している状態で、非常に危険です。

①自宅に自動車があっても、交通乗用具特約のない人身傷害保険に加入しているとき、
②自宅に自動車もバイクもなく、自動車保険に加入していないとき、

自己防衛の必要から、個人賠償責任保険付き自転車保険に加入しておかなければなりません。
現状で人気が高く、ネットからの加入ができる、au自転車向け保険 Bycleを紹介しておきます。

au自転車向け保険 Bycle 2017-2-16~
補償内容など ブロンズコース シルバーコース ゴールドコース
死亡・後遺障害 300万円※ 400万円※ 400万円※
入院一時金(3日以上の入院で) - 2万円※ 5万円※
入院保険金日額(入院1日につき) 4000円※ 6000円※ 6000円※
手術保険金 2または4万円※ 3または6万円※ 3または6万円※
通院保険金日額(通院1日につき) - 1000円※ 2000円※
個人賠償責任(自己負担額なし) 1億円 1億円 2億円
示談代行サービス
法律相談費用 - - 5万円
弁護士費用 - - 300万円
自転車ロードサービス すべてのコースにセット(50km・年間4回まで無料)
家族タイプ保険料  月払い 890円 1490円 2090円
年間一括払い 9660円 1万6100円 2万2740円

※自転車事故による怪我は保険金が2倍となります。
①自転車で転倒して怪我
②自転車同士で接触し怪我
③歩行中に自転車と接触し怪我

やはり、保険料の高いゴールドコースに優位性があります。
個人賠償責任は、相手の怪我に対応するもので、2億円であれば、一安心です。
自転車向け保険であっても、弁護士相談費用、弁護士費用特約があるのは、頼もしい限りです。
実損填補の人身傷害保険に比較すれば、治療費、休業損害、慰謝料などの負担もなく、不十分な内容ですが、自賠責保険に代わるものと理解しておくことです。

※自転車対自転車、自転車対歩行者の高次脳機能障害

2013-7-4、神戸地裁で、自転車事故による高次脳機能障害に対して、9521万円の損害賠償を求める高額判決が下されています。
本件では、事故後、意識の戻らない遷延意識障害の重篤でしたが、これは、少数例です。
ほとんどは、受傷から40日以内に意識清明となりますが、認知、記憶、問題解決、判断などに重篤な障害を残しており、これらを総称して、頭部外傷後の高次脳機能障害と呼ばれています。

高次脳機能障害

高次脳機能障害では、原則として受傷から1年間のリハビリ治療を継続しての症状固定となります。
救急搬送された治療先のICUで、手術を含む初期対応がなされ、一般病棟に移動、退院後は、リハビリテーションを中心とした治療先に転院することになります。

さて、後遺障害等級は、以下の4つの要素で決定されています。
①頭部外傷後の意識障害の所見
②頭部外傷の傷病名とCT、MRIの画像所見
③神経心理学的検査の結果
④家族が記載する日常生活状況報告表

交通事故110番のスタッフ、チーム110では、
①初診治療先の医師面談やカルテ分析から、意識障害の経過を丹念に検証し、特に、外傷性健忘が継続した期間を重視しています。

②次に、診断書に記載の傷病名と、画像所見との整合性を検証します。
画像による立証が不十分なときは、MRIのT2FLAIRもしくはT2スターの撮影で補強しています。

③神経心理学的検査は、症状別に、27種類を超える検査方法があります。
例えば、失語症では、WAB、SLTA、RCPM、老研版失語症鑑別検査の4種類があります。
被害者の年齢や症状から、どの検査で失語の実態を明らかにするのか、決めなければなりません。

④日常生活における被害者の異常は、同居の家族が最も知りうる状況ですが、事故直後は、死も覚悟したのですが、意識を回復してからは、急激に改善していきます。1年を経過しても、まだまだ改善するに違いないと、ご家族が思い込んでいることが多いのです。

そんなこともあり、易怒性など、ときどきの症状では、事故後のストレスと見逃される傾向です。
同居のご家族には、日常の異常をメモに記帳することをお願いし、3、4カ月をかけて、詳細な日常生活状況報告を完成させています。

高次脳機能障害

これらの日常生活状況報告をまとめ、③の神経心理学的検査を選択して、お願いしているのです。

初診とリハビリ治療先の脳神経外科医や脳神経内科医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ご家族の協力を得て実現する立証作業であり、高度な専門性を必要としています。

さて、高次脳機能障害で等級が認定される被害者の総数は、毎年、全国平均で、3000名前後です。
深刻な後遺障害を残しますが、数的には、それほど多くはないのです。

交通事故110番では、2000-5から高次脳機能障害サポートを始めていることもあって、毎年、3000件のおよそ4%に相当する120件前後の立証をお手伝いして、連携弁護士につないでいます。

参考までに、法律事務所のホームページでは、大多数が高次脳機能障害を得意と標榜していますが、登録弁護士数の70%が、3000件の解決を担当したと仮定しても、3000件÷2万5000人=0.12件であり、ほとんどの弁護士は、高次脳機能障害の経験をしていないことになります。
嘘をつくな、恥を知れと申し上げたい!

無料相談にこだわる理由

それは、相談者の顔が見えるからです。

私たちは、医師ではありません。しかし、相談者様の歩き方、目の動きから高次脳機能障害を疑い、実際に等級認定に結びついたという相談も経験しています。

鎖骨骨折であれば、その場で骨のくっつき具合を確認するケースもあります。

このように、電話相談では分からないこと、気づかないことを相談会で検討し、後遺障害になり得る傷病を漏らさず確認していく、というのはとても大切なことなのです。

五つの独自性

①責任ある回答ができます。

無料相談会では責任ある回答を行います。交通事故外傷と後遺障害であれば、全ての領域で責任回答ができます。 ボランティアとは言え、高度な専門家であり、35系列300種類の外傷と後遺障害に精通しています。
骨モデルを使用して、症状固定時期に至るまで、丁寧に説明しています。

②画像の分析ができます。

無料相談会では画像分析を行います。画像分析をして、モニターで、具体的に解説しています。
XP、CT、MRIのCDを持参されれば、ONISのソフトを活用して、その場で分析をしています。

器質的損傷を確認すれば、矢印で示し、予想される等級に至るまで具体的に解説しています。 後遺障害は、画像所見が決め手なのです。

③過失割合の分析ができます。

無料相談会では過失割合の分析を行います。モニターに、グーグルマップを利用して事故現場を映し、事故発生状況を確認しています。 実況見分記録・交通事故現場見取図を検証し、間違いのない過失割合を導き出しています。

④弁護士もボランティア参加します。

弁護士もボランティア参加しますモニターに、グーグルマップを利用して事故現場を映し、事故発生状況を確認しています。
実況見分記録・交通事故現場見取図を検証し、間違いのない過失割合を導き出しています。

⑤治療先の紹介ができます

無料相談会では治療先の紹介ができます。無料相談会には、その地域で活躍しているチーム110のスタッフが参加しています。
ホスピタリティにあふれる開業医や、専門病院を紹介し、同行によるサポートをしています。
チーム110は、地域の治療先事情に精通しています。

⑥画像鑑定で異議申立ができます

無料相談会は異議申立にも対応します。東京・大阪・福岡で、放射線科の専門医との連携体制を確立しています。
CT、MRIの画像鑑定書を新たな医証として、異議申立をすることができます。

交通事故無料相談を活用しましょう。

Strike while the iron is hot.、鉄は熱いうちに打てと言います。

交通事故は、高次脳機能障害などの例外を除いて、最大6カ月の治療で解決を迎えます。
この6カ月間、正しい軌道で解決に邁進しなければなりません。

なすべきことを間違っていたとしても、3カ月であれば、正しい軌道に修正することができます。
しかし、4カ月を超えると、修正が不能となり、後遺障害が否定され、どのような手立てを講じても、救済することができない被害者となってしまうのです。

ご相談に対応した実績ある傷病名

私たちは、様々なお怪我や交通事故に起因する症状に対して相談を行ってきました。

高次脳機能障害・頭部外傷

頭部挫傷・頭蓋骨骨・びまん性軸索損傷・急性硬膜外血腫・急性硬膜下血腫・慢性硬膜下血腫・外傷性くも膜下出血・視神経損傷・動眼神経麻痺・聴神経損傷・嗅神経損傷・顔面神経麻痺・外傷性てんかん・脳脊髄液減少症・嚥下障害・そしゃく機能障害

むち打ちにかんするご相談

頚椎捻挫・外傷性頚部症候群・外傷性胸郭出口症候群・腰椎捻挫・外傷性腰部症候群・脊髄空洞症・目まい・耳鳴り

肩や鎖骨のお怪我

鎖骨骨折・肩腱板損傷・肩関節脱臼・肩甲骨骨折・肩鎖関節脱臼・外傷性肩関節炎・外傷性肩関節周囲炎・外傷性頚肩腕症候群

腕・手・足の骨折等や肘・膝のお怪我

上腕骨骨折・内顆骨折・外顆骨折・尺骨骨折・尺骨茎状突起骨折・橈骨遠位端骨折・月状骨周囲脱臼・TFCC損傷・末梢神経損傷・椀神経叢損傷

大腿骨骨折・膝蓋骨脱臼・膝蓋骨骨折・LCL損傷(外側側副靱帯損傷)・MCL損傷(内側側副靱帯損傷)・ACL損傷(前十字靱帯損傷)・PCL損傷(後十字靱帯損傷)・半月板損傷・腓骨骨折・腓骨高原骨折・腓骨神経麻痺・足関節果部骨折・Pilon骨折・距骨骨折・踵骨骨折・舟状骨骨折・中足骨骨折

頚椎・胸椎・腰椎と骨盤のお怪我

胸椎圧迫骨折・腰椎圧迫骨折・脊髄損傷・仙骨骨折・尾骨骨折・骨盤骨折・寛骨臼骨折・股関節脱臼・股関節骨折

お怪我の傷跡

醜状痕

よくあるご質問について

交通事故無料相談会についてよくお問い合わせ頂くご質問をQ&A型式で掲載しております。思い当たる質問をクリックして頂きますと答えをご覧頂けますのでご活用くださいませ。

全て無料相談ですか?
何度でも相談することが可能ですか?
昨日事故に遭ったばかりですが、相談可能ですか?
後遺障害診断を受けた後ですが、相談は可能ですか?
異議申立についても相談は可能ですか?