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 格落ち獲得に向けて被害者の交渉力とテクニック

これまでに格落ち請求を行い、保険会社さんから当初は「一切認めません!」と相手にされなかったにもかかわらず、シッカリと格落ちを獲得した被害者の方がおられます。これらの成功事例に共通 する「格落ち獲得の要素」をピックアップします。

格落ち請求に限らず損害賠償請求に当っては、被害者自身が学習し、理解をした上で、交渉の枠組みを組み立てておく必要があります。保険屋さんは「詳しい人だ!」と認識すると下手な説明は出来なくなります。また、被害者も保険屋さんの動静に一喜一憂することもありません。腰を据えて交渉に臨むことが出来るのです。

保険屋さんには、友好的に対応、単なる事務手続きは、急いで書類を作成するなど、協力する姿勢を見せるのです。保険屋さんも「人の子」ですから「あのときは協力してもらった!」とホノボノとした意識が働くのです。

以上を前提として、具体的な格落ち請求の仕方を説明します。


(1)格落ちの根拠を何処に求めるか?

財団法人 日本自動車査定協会の発行する「事故減額証明書」を格落ちの根拠とします。
http://www.jaai.com/home.htm
これは、資格を持った査定員が修理後の自動車を査定し、格落ちの発生とその金額を協会名で証明してくれます。全国に52の支所が設けられていますので、インターネットで検索して下さい。有料(1〜2万円)ですが、持ち込み査定も、訪問査定もOKです。

修理工場さんやディーラーさんの「カーチェックシート」による格落ち証明も可能ですが、明らかに「協会の格落ち証明」が立証手段としては有効なのです。


(2)格落ち請求の資料収集

車の修理明細書、事故車の写真、事故車と同程度の格落ち請求を認めた数例の判例や格落ちについての文献を用意します。


(3)さて、肝心の交渉です。

(1)と(2)を準備しファイルにして下さい。大きさの違う用紙をバラバラに提出するのではなく、キチンとファイルをするのです。「請求するぞ!諦めないぞ!」の覚悟の表れです。
このファイル作成は誰が行ってもほぼ同程度のものが仕上がります。これを基にして交渉を開始します。ここからは、貴方の力量 が問われる正念場です。

交渉は電話で行ってはいけません。必ず自宅で直接面 談して交渉して下さい。
電話では、自分の意見がまとまらず、思ったことの半分も主張できません。交渉は自分の土俵に呼び込むのです。これで主導権を握るのです。但し、土日や時間外に迎えてはいけません。最初から「お休みのところ、申し訳ありませんね」では、交渉になりません。保険屋さんの営業時間内で指定するのです。
「紛センや日弁連交通事故相談センターに持ち込むのではなく、貴方と話し合って解決することを考えています!」と宣言するのです。円満に解決したいという基本姿勢を保険屋さんにに最初に申し入れて下さい。
金額要求は必ずしも満額にこだわることなく譲歩も必要です。
最後の詰めで1,2万円をねばったために白紙撤回になることもあります。示談とは、お互いの譲り合いです。
家族総出の交渉を展開します。バラバラの主張にならないようにしなければなりません。ご夫婦で交渉し、奥様は感情的側面 から不満を、ご主人は理論的側面から格落ちの根拠と判例を主張するなど、押したり引いたり、強弱をつけて交渉して下さい。これをやられると保険屋さんにとっては、合法的な拷問となります。やはり、お嬢さん一人の交渉は舐められます。その様にお考え下さい。
相手保険会社を拘束する組織(紛セン、日弁連事故相談センター)に言及し、斡旋、 裁定になった場合の請求者の優位性について説明し、保険会社さんに弁護士費用等に対する損得勘定を考えてもらいます。

このような交渉力を駆使するのです。勿論、これが全てではありません。臨機応変に毅然とした態度で交渉に臨んで下さい。但し、感情に任せて唸るのは最悪です。傲慢な態度を取ってもいけません。交渉の相手方は保険屋さんのアジャスターであることが大半ですが、彼等は整備士免許を持ち、前職は殆どがディラーの整備士です。立て板に水で流暢に説明できる人は稀ですが、いわゆる大卒の保険屋さんに比べて人情味のある人物が多いのです。交渉事は人間と人間のぶつかり合いです。相手を立てる器量 がなければ、失敗するのです。

いかにノウハウを蓄積しても、物損に対する正しい学習と理解がなければ「張り子の虎」となってしまいます。急がず、慌てず、そしてキレないで「評価損請求つぶし」に対抗して下さい。成功を祈ります。



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