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交通事故外傷と後遺障害


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(3)もはや、全損諸費用は当たり前!

物損・新車・代車・評価損・全損
 

(3)もはや、全損諸費用は当たり前!

 

先の東京地裁H14-9-9判決の原告主張は、「経済的全損では、車両時価額、買換諸費用、車検費用等の合計額が、修理費用を著しく上回る場合である!」 としているのに対して、被告側損保の主張は、「全損・分損の判断は車両時価額と修理費とを比較すべきであって、実際に支出していない買換費用や損害として発生していない残存車検費用を考慮すべきでない!」 としています。

この原告・被告の主張を受けて東京地裁は、「経済的全損か否かの判断にあたって、修理費の額と比較すべき全損前提の賠償額については、車両時価額のみに限定すべき理由はなく、これに加えて全損を前提とした場合に車検費用や車両購入費用等を含めた金額と解すべきであり、逆に、修理費の額が車両時価額を上回っていたとしても、これが、車両時価額と全損を前提とした場合に事故による損害と認められるべき諸費用を加えた額を下回る場合には、もはや経済的全損と判断することはできず、修理費の請求がみとめられるべきである!」 としています。

これまでの経済的全損は、修理費と車両時価額を比較、修理費の方が高いケースでした。
そして物理的全損を含む全損の場合、車検残存費用や買換諸費用が認められるかで争いが生じていたのですが、先の判決では、争いの余地はなく、修理費と比較するのは、時価額+買換諸費用+車検残存費用の合計額としています。

 

名古屋地裁判決H15-2-28事件番号H14ワ416他

裁判所は経済的全損を、「当該車両の修理費相当額が破損前の当該車両と同種同程度の車両を取得するのに必要な交換価値を著しく超えるときは、当該車両は経済的全損となり・・・!」 このように結論づけています。
そして本件では、買換諸費用を登録費用、車庫証明費用、納車費用等と具体的に示し、時価額+買換費用の合計額を買換に必要な費用として認定しています。
本件の修理費用は39万8870円、時価額+買換費用の合計は37万4615円となりました。
結果、修理費の方が著しく上回っていないところから、修理費が損害として認定されました。

上記判決でも、単に時価額と修理額を比較するのではなく、修理費と比較するのは、時価額+買換諸費用の合計額であるとしています。
これまでは修理額と時価額を比較検討し、修理額>時価額の場合、経済的全損と決定しました。
そして、買換諸費用を損害に含めるかで争いが生じていたのです。
東京地裁、名古屋地裁の判決は、経済的全損の認定は、修理額>時価額+買換費用で、修理費が著しく上回る場合を経済的全損と認定するとの判断を示したのです。
つまり、買換諸費用は当初の比較で積算されていますから、これが争いの元にはならなくなったのです。
買換諸費用は請求できる損害として正式に認知されたのです。

先の東京地裁の判決も同じですが、修理費が著しく上回る場合に限って経済的全損が認定されます。
名古屋地裁では修理費が2万4000円程度上回るのでは著しいとはみなされず、修理費が損害として認められたのです。

 

東京地裁判決H15-8-4事件番号H14ワ9377他

「経済的全損か否かを判断するに当たって修理費用と比較すべきものは、被害車両の時価額だけでなく、買換諸費用等を含めた損害額と解すべきである!」
ここでは車検残存価格として自動車重量税が車検有効期間の未経過分として月割りで認められていますが、現在では重量税はリサイクル法施行に伴い還付されるようになっています。
従って、現在では請求できません。

 

東京地裁判決H16-12-22事件番号H15ワ19275

「原告者は、通常の使用は十分可能な状態であった上、経済的全損の場合、車両の時価そのもののみならず、買換に伴う諸費用等を加えた金額を損害とすることを考慮すれば・・・」

 

近の判決の書きだし部分です。
一方、保険屋さんは、「お互い動いていれば、過失は0ではない?」「当社の規定により、全損諸費用は認められません?」 いまだに、グズグズカビの生えた論理を並べ立てています。 
お前らはアンモナイトの化石か!
経済的全損を判断するに当たり、修理費用と時価額を比較する? これは化石の論理となりました。
時価額+買換諸費用との比較で経済的全損を判断する! 買換諸費用は当然の費用と認められていますから、買換諸費用の支払いを求めて訴訟を提起する? こんな争いそのものがアンモナイトの化石となってしまったのです。
H16-1、阿部さんとケンケンガクガクの議論を展開し、「果たして、保険屋さんがこれらの費用を認めるか?」 
不安な面持ちで評価損キットと全損諸費用キットを世に送り出しました。
それから2年が経過し、買換諸費用が費用として当たり前に積算される時代の到来です。
考えたことは間違っていなかった! 実に感無量です。

 
 
 
 

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