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交通事故外傷と後遺障害


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上肢の機能障害

上肢の後遺障害

上肢の機能障害

上肢の機能障害

上肢の用廃
両上肢用廃 1 級 4 号
1 上肢用廃 5 級 6 号

肩・肘・手関節の完全強直、
健側に比して患側の可動域が 10 %以内に制限され、手指の障害が加わるもの、
肩・肘・手関節の完全麻痺、
さきに近い状態で手指の障害が加わるもの、

関節の用廃
2 関節の用廃 6 級 6 号
1 関節の用廃 8 級 6 号

関節の強直またはこれに近い状態にあるもの、
神経麻痺等により自動運動不能またはこれに近い状態にあるもの、
人工骨頭または人工関節を挿入したもの

著しい障害 10 級 10 号

健側に比して患側の可動域が 2 分の 1 以下に制限されているもの、
1 上肢の前腕の回内・回外運動が健側に比べて 4 分の 1 以下に制限されたもの、

機能障害 12 級 6 号

健側に比して患側の可動域が 4 分の 3 以下に制限されているもの、
1 上肢の前腕の回内・回外運動が健側に比べて 2 分の 1 以下に制限されたもの、

( 1 )肩関節

ある被害者の後遺障害診断書に、内転 20 °の記載がありました。

「足がない、幽霊か?」私のつぶやきです。 内転は太腿にあたり、 0 °に決まっているのです。

部位

主要運動

参考運動

肩関節

屈曲

外転

内転

合計

伸展

外旋

内旋

正常値

180 °

180 °

0 °

360 °

50 °

60 °

80 °

8 級 6 号

20 °

20 °

0 °

40 °

 

 

 

10 級 10 号

90 °

90 °

0 °

180 °

25 °

30 °

40 °

12 級 6 号

135 °

135 °

0 °

270 °

40 °

45 °

60 °


8 級 6 号 関節の強直

関節の強直とは、関節の完全強直またはこれに近い状態を言います。

「これに近い状態」とは、関節の可動域が、原則として健側の可動域の 10 %程度以下に制限を受けているものを言います。

肩関節の屈曲の正常値は 180 °で 10 %は 18 °となりますが、判定は 5 °単位で切り上げますから、この場合は 20 °以下となります。

整形外科医が作成した後遺障害診断書に屈曲 173 °?と、こんなのを見かけますが、角度の計測は 5 °単位の切り上げで記載します。 このケースでは 175 °いつの場合でも末尾の数字は 0 か 5 になります。

主要運動が複数ある関節では、いずれの主要運動も全く可動しないまたはこれに近い状態になったときに限って、 8 級 6 号が認定されます。 

肩関節では、屈曲・外転・内転でそれを立証しなければなりません。
主要運動が複数ある関節とは、肩関節と股関節です。

10 級 10 号、 12 級 6 号 関節の機能障害

肩関節では、主要運動のいずれか一方、つまり屈曲か外転が 2 分の 1 以下、 4 分の 3 以下に制限されていることが認定の要件となります。

参考運動を評価の対象とするケース

肩関節の屈曲が 90 °で健側の屈曲が 170 °であるとき、 170 ÷ 2 = 85 ° 85 + 10 = 95 °となり、患側の可動域はこれを 5 °下回ります。このケースでは、参考運動である伸展・外旋・内旋の 1 つが 2 分の 1 以下であれば、 10 級 10 号が認定されます。

肩関節の屈曲が 130 °で健側の屈曲が 170 °であるとき、 170 ÷ 4 × 3 = 127.5 ° 127.5 + 5 = 132.5 °となり、患側の可動域はこれを 2.5 °下回ります。このケースでは、参考運動である伸展・外旋・内旋の 1 つが 4 分の 3 以下に制限されているときは、 12 級 6 号が認定されます。

上肢の肩・手関節では、主要運動の可動域が 2 分の 1 以下、または 4 分の 3 以下をわずかに上回る場合、当該関節の参考運動が 2 分の 1 以下または 4 分の 3 以下に制限されているときは、 10 級 10 号、 12 級 6 号が認定されます。そこで、このわずかとは? 
肩・手関節で著しい機能障害 10 級 10 号の判断では 10 °、肩・手関節で機能障害 12 級 6 号の判断では 5 °とされています。

肘関節

部位

主要運動

肘関節

屈曲

伸展

合計

正常値

145 °

5 °

150 °

8 級 6 号

15 °

5 °

20 °

10 級 10 号

75 °

5 °

80 °

12 級 6 号

110 °

5 °

115 °

肘関節に参考運動はありません。

手関節

部位

主要運動

参考運動

手関節

背屈

掌屈

合計

橈屈

尺屈

正常値

70 °

90 °

160 °

25 °

55 °

8 級 6 号

10 °

10 °

20 °

 

 

10 級 10 号

35 °

45 °

80 °

15 °

30 °

12 級 6 号

55 °

70 °

125 °

20 °

45 °

主要運動のいずれかが 2 分の 1 + 10 °か 4 分の 3 + 5 °の場合、参考運動の橈屈・尺屈のいずれかが 2 分の 1 もしくは 4 分の 3 以下に制限されていれば、 10 級 10 号、 12 級 6 号が認定されます。
例 手関節の背屈は 70 °で 10 %は 7 °ですが、 5 °単位で切り上げ 10 °となります。

関節の角度が 10 °以下に制限されている場合は、すべて強直に近い状態に該当します。主要運動とは、日常の動作で最も重要なもので、後遺障害等級は原則として主要運動の計測値の合計で判断されています。

手関節の起点は、前にならえ、腕を 90 °で前に伸ばした状態を 0 °とします。
その位置で、手のひら側に曲げるのが掌屈で 90 °手の背側に曲げるのが背屈で 70 °です。
起点もご存じない?こんな医師も、実は、たくさん診療活動をしているのです。
注意深く、見つめる必要があります。

ち囲

部位

主要運動

前腕

回内

回外

合計

正常値

90 °

90 °

180 °

10 級 10 号

25 °

25 °

50 °

12 級 6 号

45 °

45 °

90 °

前腕の回内・回外運動に参考運動はありません。
前腕の回内・回外運動は、左官屋さんが壁を塗るときの主要運動です。
従来は、肘関節、手関節の機能障害は屈曲と伸展が主要運動で、回内・回外は参考運動としての扱いでしたが、今回の改正で、回内・回外が独立した障害として評価されることになりました。
4 分の 1 以下の制限であれば、 10 級 10 号、 2 分の 1 以下の制限であれば、 12 級 6 号が認定されます。

コラム ハードルは、跳び越えてはいけない?

関節の機能障害は、医師が手を添えて曲げる他動値で後遺障害等級が判断されます。
稀に角度計を使用しないで目検討? のお医者様がおられます。
肘関節では、 80 ° 125 °を巡る攻防です。 頭を下げて、角度計の使用をお願いしてください。

関節の可動域は、本人が曲げる自動値、医師が手を添えて曲げる他動値の 2 種類の計測です。
認定は、他動値で決められています。
被害者が疼痛を訴えても、まだまだ、無理に押し込む、おバカで乱暴な、ヤブ医者がいます。

こんな計測を行えば、この世から機能障害は消えてなくなります。
被害者は、日常、疼痛を我慢して曲げることはありませんし、できません。
それだから、日常・仕事上に支障をこうむっており、それが後遺障害となるのです。
自動値+ 5 °=他動値、手を添えるとは、これを意味しています。
自動 50 °他動 110 °?あんたはロボットか?あり得ません。

上肢の骨折や脱臼では、 12 級 6 号は後遺障害等級の最大分布を構成しています。しかし、これを逃す被害者も実にたくさんおられます。
理由は、症状固定時期の選択の誤りです。

関節の機能障害には、 5 、 8 、 10 、 12 級の 4 つのハードル、つまり認定基準が設定されています。

ハードルを跳び越えて金メダルを取ったのはフローレンス・ジョイナーですが、被害者がこのハードルを跳び越えると等級は露骨に薄まるのです。 12 級 6 号は、もう後がない、ラストハードルです。 

その先は、非該当の谷底が口を開けて待っているのです。

 

保険屋さんの打ち切り攻勢にムキになって通院した結果、 4 分の 3 + 6 °で非該当になった? 
後遺障害をシッカリ残して、等級だけが非該当になった? 
後悔役に立たずで、泣いても泣き切れません。
私は、受傷から 6 ヵ月で原則、症状固定と説明しています。この深い意味を理解してください。

上記で説明の正常可動域とは、日本整形外科学会が公表している日本人の平均値です。
当然ながら、曲がる曲がらない?個体差があり、実務上は、健側=あなたの左右の比較で 4 分の 3 かどうか? 
これで等級が認定されています。

ですから、健側は思い切り曲げなければなりません。健側に何かの疾患があって、通常に曲がらない時は、後遺障害診断書にその内容の記載を受け、説明しておかなければなりません。

例「右肩関節は、肩関節周囲炎の発症で可動域に制限が生じています。等級認定では、日本整形外科学会の公表する平均値と比較する必要があります!」
特に、肩関節の屈曲・外転では、健側の可動域が 180 °に達していないものが目立ちます。
注意してください。

10 級 10 号でレクサス LS 2 台分、 12 級 7 号でもレクサス 1 台分、非該当ではこれが消えてなくなるのです。
判断力のある被害者だけが実利を獲得しています。
保険屋が、加害者が?この繰り返しでは実利は失われます。肝に銘じることです!


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