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交通事故外傷と後遺障害


■胸腹部臓器の後遺障害click!

■1:胸腹部臓器の後遺障害等級click!

■2:胸部臓器の後遺障害と立証方法?click!

3:検査と立証

第 7 節 胸腹部臓器の後遺障害

 

3 検査と立証

超音波画像検査

排尿後の残尿量を調べます。

ウロダイナミクス検査

尿流量の測定

尿が出始めてから終わるまでの量の変化をグラフで表します。 

膀胱内圧検査

直径 5mm の管を尿道から膀胱に挿入、水または生理食塩水を注ぎ込みます。 尿のたまり始めから排尿に至るまでの膀胱の内圧の変化を測定、収縮のパターンをチェック、
切迫性尿失禁の無抑制収縮の膀胱の判定ができます。

尿道内圧検査

尿道の内圧を調べることで、腹圧性尿失禁を判定します。

リークポイント・プレッシャー

膀胱に水を満たし、腹圧をかけて、尿が漏れる瞬間の尿道や括約筋の状態をチェック、

尿道括約筋・筋電図

尿がたまり始めてから排尿に至るまでの尿道括約筋のパターンを、筋電図にとって調べます。 尿道括約筋の収縮不全が原因の腹圧性尿失禁を判定します。

プレッシャーフロー・スタディ

尿流測定と膀胱内圧測定を同時に行い、排尿障害の原因を探ります。

●生殖器の障害

生殖器の障害

7 級

両側の睾丸を失ったもの、

両側の卵巣を失ったもの、

常態として精液中に精子が存在しないもの、

常態として卵子が形成されないもの、

9 級

陰茎の大部分を欠損したもの、
(陰茎を膣に挿入することができないと認められるものに限る、)

勃起障害を残すもの、

射精障害を残すもの、

膣口狭窄を残すもの、
(陰茎を膣に挿入することができないと認められるものに限る、)

両側の卵管の閉鎖または癒着を残すもの、頚管に閉鎖を残すものまたは子宮を失ったもの、
(画像所見により、認められるものに限る、)

11 級

狭骨盤または比較的狭骨盤が認められるもの、

13 級

1 側の睾丸を失ったもの、
( 1 側の睾丸の亡失に準ずべき程度の萎縮を含みます、)

1 側の卵巣を失ったもの、

ED 障害は、泌尿器科で AVSS 、視聴覚的性刺激テストを受けて、勃起障害を立証しなければなりません。

今回の改正で、胆嚢や脾臓の摘出は 13 級に格下げされました。 
1 側の腎臓の摘出は、腎機能検査を実施、その程度によって 7 、 9 、 11 、 13 級の選択となりました。
また腎臓については、摘出を免れたものも腎機能で後遺障害を評価することになりました。

改正のたびに、「何とか旧基準で認定できないか?」このお問い合わせが集中します。
これに対する私の回答は、「同じことですから、気にすることはありませんよ、」自賠等級が旧基準より下がっても、総損害額は地方裁判所の判断で新基準が適用されます。 

裁判所では、被害者個別の支障の度合いをチェック、労働能力喪失率や喪失期間を決めており、以前から、新基準に近い形で判決が確定していたのです。
認定基準は、判例との乖離を埋める必要から、改正されたに過ぎません。
バタバタしないで、新基準に基づく立証に努力してください。

コラム 任意保険の支払基準は腹 8 分か?

「訴訟では、バカにならない手間と暇が掛かる? 腹 8 分目で妥協した方がいい!」
聞きかじりの物知りの主張です。
確かに訴訟となると、ある程度の時間とコストが掛かります。
訴訟前に解決するのであれば満腹ではなく腹 8 分目が引き時? 
保険屋さんの示談額で、腹 8 分目が実践されていれば、これは適切なアドバイスとなります。
それを検証してみます。

東京地裁民事 27 部 部総括判事の河邊 義典判事は、東京三弁護士会交通事故処理委員会の創立 40 周年の記念講演で以下を発表しておられます。
「本日は、任意保険会社に対する要望をお話しいたします。 今日では示談代行付の任意保険契約が普及し、交通事件のうち 9 割以上は公的機関の関与なしに示談で終了しています。
保険会社が、共通の支払基準として大蔵大臣の認可を受け、実施していた自動車対人賠償保険支払基準は、この間廃止され、現在は、各社ごとに支払基準とその運用規定を設けて事件処理に当たっているとのことです。 
問題は、この保険会社の支払い基準に基づき提示される賠償額が、判決・和解による賠償額に比べて極めて低額であるということであります。
示談交渉の中で保険会社が提示する賠償額は、私の経験では腹 8 分どころか腹 6 分にも満たず、訴訟に要するコストや時間を考慮しても説明のつかないものが多く、民事 27 部の裁判官の中にも、利益第一という保険会社の企業体質を問題視する者が少なくありません!」

平成 5 年版の赤い本には、損保協会の柏井 譲二さんの講演記録が掲載されています。
「自賠責保険が部分的補償を前提とした基本補償であると考えるならば、任意保険はその補完的機能を果たす、完全補填を目的としたものであり、賠償額水準は、社会的に公正、妥当なもので無ければならないことから、原則として判例の追随型を目指すもので、裁判所の判例傾向を正しく把握し、これを分析、集約する形で損害額算定上の諸方式の定型化あるいは定額化を行っていくものである!」
驚きました。

東京地裁民事 27 部は、交通事件を扱う専門部です。
ここで活躍されている裁判官、判事が、示談交渉の中で保険会社が提示する賠償額は、私の経験では腹 8 分どころか腹 6 分にも満たず、訴訟に要するコストや時間を考慮しても説明のつかないものが多い! と苦言を呈しておられるのです。

一方、損保協会は 13 年も前に、任意保険は、自賠責保険の補完的機能を果たす、完全補填を目的としたものであり、賠償額水準は、社会的に公正、妥当なもので無ければならないことから、原則として判例の追随型を目指すもので、裁判所の判例傾向を正しく把握し、これを分析、集約する形で損害額算定上の諸方式の定型化あるいは定額化を行っていくものである! 公に提言しているのです。

では、運用はどうなのでしょうか?
腹 8 分目?  1 件もありません。
後遺障害の損害積算は、殆どが自賠責保険の保険金額の提示にとどまっています。
重傷事案では、これらが計算されたものもありますが、逸失利益の喪失率や喪失年数で意図的な払い渋りを紛れ込ます粉飾計算となっています。
東京地裁判事の要望や身内の損保協会の提言は、完膚なきまでに無視されているのです。

「新しい交通事故賠償論の胎動」 東京三弁護士会交通事故処理委員会編 ぎょうせい  2476 円
東京地裁民事 27 部の考え方が理解できる書籍です。


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