● 後遺障害診断における立証のチェックポイント?
障害の内容 |
立証のための検査 |
視力
(失明・視力低下) |
前眼部と中間透光体はスリット検査、眼底部は直像鏡で異常を検査、次にオートレフで裸眼の状態をチェックし、万国式試視力検査で裸眼視力と矯正視力を計測します。
前眼部・中間透光体・眼底部に異常の認められない視神経損傷は、 ERG 、 VEP 検査で立証します。外傷性頚部症候群由来の視力低下は、頚部神経症状として 14 級、 12 級が選択されます。視力検査で異常が認められても、眼の障害として等級の認定はありません。 |
眼の調節機能 |
アコモドポリレコーダーで調節機能を検査します。 |
眼球の運動障害 |
ゴールドマン視野計で注視野を測定、複視は、ヘスコオルジメーターで測定します。 |
視野障害 |
ゴールドマン視野計、視神経障害にはフリッカー検査も実施されています。 |
眼瞼の障害 |
欠損・運動障害・睫毛はげは、ともに眼科医の視触診で決められます。
写真を添付すれば補強資料となります。 |
外傷性散瞳 |
両眼の瞳孔の直径を測定して対光反射の障害の度合いを判断します。
外傷性散瞳に視力障害または調節機能障害が認められる場合、等級は併合します。 |
たとえば、視力障害で、万国式試視力検査で矯正視力を測定しても、それで完了ではありません。
視力障害の原因を立証、特定しない限り、障害等級の認定はあり得ないのです。
眼の外傷は、必ず前眼部・中間透光体・眼底部の検査で異常を立証しなければなりません。
眼科の診療は、白内障、緑内障等の内科的な疾患、外傷性では結膜炎等の治療が中心で、頭部外傷を原因とする視神経の損傷は本来、脳神経外科や神経内科の領域で、眼科の得意とするところではありません。
したがって、頭部外傷を原因とする半側空間無視等の視野狭窄は、担当科の紹介で検査のみの受診をすることになります。
被害者の勝手な判断で町の眼科を受診、事故との因果関係の立証をお願いする?など、実にナンセンスで、協力が得られることはありません。
この場合は、担当科の紹介を前提に、医大系の神経眼科を選択することになります。
眼科にお願いするのは、立証のための検査だけです。因果関係?一切関係ありません。
検査結果は後遺傷害診断書に記載を受け、検査表のすべてをコピーで回収、添付しなければなりません。
後遺障害診断、立証の検査前にもう一度熟読し、万全の備えで臨んで下さい。
コラム マーフィーの法則?
上がり 18 番、絶対に入れてはならないバンカーに限って、吸い込まれるように入る?
ゴルフで語られることの多い、マーフィーの法則ですが、日常で頻発する皮肉な現象です。
99 %の確率で成功するケースであっても、残りの 1 %の確率はやけに高い。
たいして忙しくない人ほど、待ち合わせに遅れる。
記念に残しておきたい記念品はない。
子どもが購入をねだるのは必ず、クラスのみんなが持っているもの、みんなが 2 、 3 人であれば、その子は普通の子ども、みんなが本当に全員なら、その子は驚異的忍耐力の持ち主である。
あなたにやさしい相手は、誰にでもやさしい。
「ダイエットしなきゃ?」それを言う女性は、実は、それほど太っていない。
暇があればお金がなく、お金があれば、暇がない。
稀には、暇も金もないこともある?これは、私の実感です。
バカだと感じる部下は、そう思っている貴方よりも、実は、賢い。
求人で、時給 800 円以上とあれば、 800 円のことである。
エレベーターでは、長く待っていると 2 台まとめてやってくるが、すぐに来たときは、各階に止まる。
順調というのは、間違いに気がついていないだけのこと。
苦しいときの神頼みは全員がするが、嬉しいときに神に感謝することは全員が忘れている。
パソコンの変換ミスは、どういうわけか、印刷中に見つかる。
交通事故におけるマーフィーの法則を考えます。
加害者は、不注意を反省して誠意を尽くしてくれる?
誠意とは尽くすものであって、求めるものではない!
求められる誠意はお金であるが、尽くされる誠意は常識的には、気持ちである!
他人の痛いは、 3 年我慢できる!
加害者も、なりたくて加害者になったのではないと思っている!
加害者に後悔はなく、そこに被害者がいたことの呪いを残している!
被害者にも後悔はなく、そこに加害者がいたことに呪いを感じている!
保険屋さんは、会社も大きく利益を上げており、信用できる存在である?
利益を上げるには、誰かが損をしないといけない!
保険の世界では、事故を起こさない人、事故にあった人が損をするシステムが構築されている!
実は、被害者は、保険屋さんが気の許せない存在であることをとっくに承知している!
しかし、そうであっても、保険屋さんには、あり得ない期待をし続けている!
ガン患者は、ガンでないことを信じ、被害者は、信じてはいけない保険屋さんを信じようとする!
すべての医師は適切な治療をしてくれる?
全国に医大は 80 校あり、東京大学から帝京大学の拡がりがある!
どこを切っても同じなのは、金太郎飴に限ったこと!
医師は、修理できなくてもお金を取る人であることを忘れている!
加害者には言えても、主治医には何も言えない!
任せておけばいい?無条件降伏で信じ込もうとしている!
どうやって合理的な解決を行い、実利を獲得するか?被害者の行動は、学習が基本となります。
学習していない被害者に、マーフィーの法則は当てはまりません。 |