交通事故110番  
まず初めに! コンテンツ 掲示板 相談メール 会員サイト サイトマップ
TOPページへ
交通事故外傷と後遺障害 高次脳機能障害 頚・腰部捻挫 判例の解説 健康保険&労災保険 保険の約款 支払基準 別表 物損 扮セン他
top > コンテンツ > 交通 事故外傷と後遺障害 > 下肢外傷の傷病名と後遺障害のキモ
交通事故外傷と後遺障害


■1骨盤の仕組みclick!

■2.骨盤骨折;軽症例1)腸骨翼骨折2)恥骨骨折と坐骨骨折3)尾骨骨折click!

■3.骨盤骨折の重症例?straddle骨折、Malgaigne骨折?4)恥骨結合離開と仙腸関節の脱臼?click!

■4.骨盤骨折に伴う出血性ショック?内腸骨動脈損傷click!

■5股関節の仕組み?click!

■6股関節後方脱臼・骨折(こかんせつこうほうだっきゅう・こっせつ)?click!

■7股関節中心性脱臼(こかんせつちゅうしんせいだっきゅう)?click!

■8外傷性骨化性筋炎(がいしょうせいこっかせいきんえん)?click!

■9変形性足関節症?click!

■10.ステム周囲骨折?click!

■11.股関節唇損傷?click!

■12.腸腰筋の出血、腸腰筋挫傷click!

■13大腿骨頚部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)? click!

■14大腿骨転子部・転子下骨折(だいたいこつてんしぶ・てんしかこっせつ)?click!

■15大腿骨々幹部骨折(だいたいこつこつかんぶこっせつ)?click!

■16大腿骨顆部骨折(だいたいこつかぶこっせつ)?click!

■17梨状筋症候群 (りじょうきんしょうこうぐん)click!

■18膝関節の仕組み?click!

■19.膝関節内骨折、𦙾骨顆部骨折、𦙾骨近位端骨折、𦙾骨高原骨折、プラトー骨折click!

■20𦙾骨と腓骨の働き 腓骨って役目を果たしているの?click!

■21𦙾骨顆間隆起骨折(けいこつかかんりゅうきこっせつ)?click!

■22膝蓋骨々折(しつがいこつこっせつ)?click!

■23蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)?click!

■24膝蓋骨々軟骨々折とスリーブ骨折?click!

■25膝離断性骨軟骨炎(しつりだんせいこつなんこつえん)?click!

■26膝蓋前滑液包炎(しつがいぜんかつえきほうえん)?click!

■27膝窩動脈損傷(しっかどうみゃくそんしょう)?click!

■28腓骨骨折(ひこつこっせつ)?click!

■29𦙾・腓骨々骨幹部開放性骨折(けい・ひこつこつかんぶかいほうせいこっせつ)?click!

■30下腿のコンパートメント症候群?click!

■31変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)?click!

■32腓腹筋断裂 肉離れ?click!

■33膝関節内骨折 𦙾骨顆部骨折(けいこつかぶこっせつ)?click!

■34半月板損傷(はんげつばんそんしょう)?click!

■35ACL前十字靱帯損傷(ぜんじゅうじじんたいそんしょう)?click!

■36PCL 後十字靱帯損傷(こうじゅうじじんたいそんしょう)?click!

■37MCL内側々副靱帯損傷(ないそくそくふくじんたいそんしょう)?click!

■38LCL外側々副靭帯損傷(がいそくそくふくじんたいそんしょう)?click!

■39PLS膝関節後外側支持機構(ひざかんせつこうがいそくしじきこう)の損傷?click!

■40複合靭帯損傷(ふくごうじんたいそんしょう)?click!

■41座骨・腓骨・𦙾骨神経麻痺って、なに?click!

■42坐骨神経麻痺(ざこつしんけいまひ)?click!

■43𦙾骨神経麻痺(けいこつしんけいまひ)?click!

44腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)?

44腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)?
 

○印は、腓骨神経断裂の好発部位です。

 

腓骨神経は、下腿を走行する神経ですが、坐骨神経から腓骨神経と𦙾骨神経に分かれます。
腓骨神経は、膝の外側を通り、腓骨の側面を下降して、足関節を通り、足指に達します。

私の最初の経験では、1999年1月、友人の車に同乗中、交差点で出合い頭衝突し、
右膝部をダッシュボードで打ちつけるダッシュボード・インジュリーで右腓骨神経麻痺を発症しました。
被害者は24歳のOLで、右下腿骨に脱臼や骨折は認められておりません。
その後、彼女は2年間、リハビリを続けましたが、改善は得られず、症状固定となりました。

好発部位は、膝の周辺と、足関節の周辺です。
傷病名が、膝関節の前・後十字靭帯損傷、𦙾骨顆部のプラトー骨折、足関節の内外果骨折等、
下腿骨の遠位端骨折では、要注意です。

先の女性は、下腿骨の骨折は認められていませんが、腓骨々頭部の強い打撲で、
腓骨頭の後ろから前へ回り込むように走行している総腓骨神経が断裂した珍しい例です。
2年間のリハビリ治療をおこないましたが、私は、受傷後6ヵ月で症状固定を選択しています。
腓骨神経の圧迫や絞扼性のものは、その因子を除去してやれば、改善が果たせますが
、腓骨神経の断裂は非可逆性で、改善は期待できません。
最近の医学書では、腓骨神経の縫合術が紹介されていますが、
私が担当する被害者で、このオペが実施されたことはありません。

腓骨神経は足関節と足指に支配領域を持っており、腓骨神経断裂では、
自力で足首や足趾を曲げることができなくなります。
足関節は、drop foot、下垂足の状態となり、自力で背屈ができません。
このことを、医学では、内反先足による下垂足と言います。

具体的には、足指と足首が下に垂れた状態ですので、靴下がうまく履けません。
同じことは靴を履くときにも見られます。
その都度座って、片手で足を支えてやらないと、靴下も靴もうまく履くことができないのです。
車の運転も、右足でアクセルやブレーキを踏むことはできません。
スリッパやサンダルは歩いているうちに脱げてしまいます。

走行・正座・和式トイレの使用は当然に不可、右下腿をしっかり保持できませんので、
常時、杖や片松葉の使用が必要となります。

深刻なのは、右下腿部の疼痛と筋拘縮です。
右下腿部は常に痺れたような重だるい疼痛が持続し、この痛みと腓骨神経麻痺による血流障害が発生、
下腿全体の筋肉が拘縮・萎縮していきます。
放置すれば、右下腿は廃用性萎縮となり、スカートがはけなくなります。
これを防止する意味で、生涯、下腿部のリハビリ治療が欠かせません。
常に整体やマッサージで筋肉を揉みほぐしてやる必要が絶対にあるのです。

治療は、下垂足のままだと、歩くことも困難で日常生活を送るのにも非常に不便ですから、
足首を固定する、距踵関節固定術をおこないます。
後遺障害等級は、手術に関係なく、足関節の用廃で8級7号、足趾の用廃で9級15号、併合7級が認定されます。

腓骨神経麻痺における後遺障害のキモ?

1)腓骨神経麻痺の立証は、2000年5月以来、交通事故110番の最も得意とするところです。
経験則は、80例を突破しており、現在でも、下肢では、この傷病名の相談が最大となっています。

ところが、整形外科医の多くは、経験則に乏しく、
総腓骨神経麻痺は、正座をしたときの足の痺れのようなものと理解しているのです。
したがって、受傷から2カ月以内に腓骨神経麻痺の可能性を指摘し、
丁寧な神経伝達速度検査で立証していく必要があるのです。
時間が経過すればするほど、本件事故との因果関係が疑われ、等級認定が困難になります。
2カ月以内に、迷うことなく、交通事故110番に相談してください。
チーム110を派遣、立証作業に入ります。

2)立証のための必要な検査?
□腓骨神経麻痺は筋電図検査、神経伝達速度検査で、脱神経所見を証明する。


神経伝達速度検査を測定するポイント

 

膝下部の腓骨神経麻痺では、,鉢△2つのポイントで電気を流して、足先にある短趾伸筋を収縮させます。
それぞれのポイントから、どれだけのスピードで刺激が伝わってくるか、
また刺激が伝わるまでどれぐらいの時間がかかるのかを調べます。
麻痺のレベルは、健側と患側を比較して判別されています。

□前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋・腓骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋の左右の徒手筋力テストを受け、
数値をカルテに記載することをお願いする。

□足関節および足指の背底屈ですが、他動値は正常ですが、自動値ではピクリとも動きません。
調査事務所は、関節の機能障害については、医師が手を添えて計測する他動値を基準にして後遺障害等級を認定します。
本件は、他動値では正常を示すことから、神経麻痺のため自動値で計測を行ったと、
後遺障害診断書に記載をしておく必要があります。

ここまで立証して、やっと7級相当となるのです。
いずれも簡単なことですが、被害者が指摘しない限り、主治医が気付くことは、ほとんどありません。
この傷病名をご存じない、整形外科医がかなりおられます。
上記のポイントをキッチリ押さえておかないと、足指の用廃で9級15号が認められるのも容易ではありません。

3)このシリーズでは、力を込めて坐骨・𦙾骨・腓骨神経麻痺を解説しました。
本当の、坐骨・脛骨神経断裂による神経麻痺は、この16年間、1回も経験していません。
いずれ遭遇すると予想していますが、
それ以前に動脈損傷でアンプタ=amputation=切断されている可能性が高いとも考えています。
しかし、腓骨神経麻痺は、多くの経験則を有しているのです。
私は、下腿の神経麻痺は、最初に腓骨神経麻痺を想定するところからスタートしています。


■45深腓骨(しんひこつ)神経麻痺=前足根管(せんそっこんかん)症候群?click!

■46浅腓骨(せんひこつ)神経麻痺click!

■47.仙髄神経麻痺click!

■48.足関節の構造と仕組みclick!

■49右腓骨遠位端線損傷?click!

■50右足関節果部骨折click!

■51.足関節果部脱臼骨折、コットン骨折click!

■52アキレス腱断裂?click!

■53アキレス腱滑液包炎?click!

■54足関節不安定症?click!

■55足関節に伴う靱帯損傷のまとめ?click!

■56.足関節離断性骨軟骨炎(あしかんせつりだんせいこつなんこつえん)?click!

■57腓骨筋腱炎?(ひこつきんけんえん)?click!

■58.変形性足関節症?click!

■59足の構造と仕組み?click!

■60足根骨の骨折 外傷性内反足(がいしょうせいないはんそく)?click!

■61足根骨の骨折距骨(きょこつ)骨折?click!

■62足根骨の骨折 右踵骨不顕性(みぎしょうこつふけんせい)骨折?click!

■63足根骨の骨折 踵骨(しょうこつ)骨折?click!

■64.足根骨の骨折 距骨々軟骨(きょこつこつなんこつ)損傷?click!

■65足根骨の骨折 足根管症候群、後𦙾骨神経麻痺?click!

■66足根骨の骨折 足底腱膜断裂(そくていけんまくだんれつ)?click!

■67足根骨の骨折 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)?click!

■68モートン病 (MORTON病)?click!

■69足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)?click!

■70足根骨の構造?click!

■71足根骨の骨折 ショパール関節脱臼骨折click!

■72.足根骨の骨折リスフラン関節脱臼骨折click!

■73足根骨の骨折リスフラン靱帯損傷click!

■74足根骨の骨折 第1楔状骨(けつじょうこつ)骨折?click!

■75足根骨の骨折 足の舟状骨(しゅうじょうこつ)骨折?click!

■76.足根骨の骨折 立方骨(りっぽうこつ)圧迫骨折=くるみ割り骨折?click!

■77足根骨の骨折 舟状骨裂離(しゅうじょうこつれつり)骨折?click!

■78足根骨の骨折 有痛性外𦙾骨(ゆうつうせいがいけいこつ)?click!

■79.足根骨の骨折 二分靱帯(にぶんじんたい)損傷?click!

■80.足根骨の骨折 踵骨前方突起(しょうこつぜんぽうとっき)骨折?click!

■81足趾の骨折 基節骨の骨折click!

■82足趾の骨折 中足骨骨折click!

■83.足趾の骨折 第5中足骨基底部骨折=下駄骨折?click!

■84足趾の骨折?click!

■85足趾の骨折?click!

■86.下腿骨の切断、足趾の切断click!

前のページに戻る このページの最初に戻る

TOPページへ 交通事故相談サイト