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交通事故外傷と後遺障害


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8変形性脊椎症

頚・腰部捻挫周辺の傷病名と後遺障害

 

8変形性脊椎症

(1)病態
さて、変形性脊椎症=テンコ盛りの年齢変性で、医師により、頚椎症、頚部脊椎症、脊椎骨軟骨症、脊椎骨関節症、OA=変形性関節症と傷病名もマチマチです。
人間、悲しいことに、歳を重ねるにつれそれまでみずみずしかった皮膚や関節を初め、すべての組織が水分と柔軟性を失っていきます。

毎日、素肌のお手入れに余念のない女性の方は実感としてご存じのはずです。

当然に、脊椎についても年齢による変化が生じてきます。 このことを医学の世界では加齢変化、経年性変化、退行変性と難しく表現します。

順番に説明して行きます。 まず、椎間板の変性から始まります。 水分、ムコ多糖類の減少により弾力性が失われてくるのです。

椎間板=座布団が薄くなってくると、その結果として関節軟骨の磨耗や消失が起こり、軟骨下の骨硬化、骨棘の形成、骨嚢胞形成へと徐々に進行していくのです。


これを椎間関節の退行性変化と呼びます。
同時に、脊椎周辺の靭帯、筋肉、関節包、結合組織も硬化・肥厚を始めます。
これを医学では軟部組織の線維性変化と表現します。

ここまでくると脊椎間は非常に不安定な状態となり、椎骨動脈の血行障害が出てくるのです。
さらに、動脈硬化により脊髄や神経根の血流障害が正に追い討ちをかける状態となります。

ここまで書き出すとお分かりだと思われますが、変形性脊椎症、頚椎症とは、歳を重ねたことによって脊椎に発症する疾病なのです。

医師の診断書に外傷性頚椎症、外傷性脊椎症との記載が稀にありますが、これは外傷を契機にして脊椎症を発症したと理解する必要があります。
しかし、外傷によって脊椎症という病変が発症することはあり得ないのです。
脊椎症の症状が発症したと考えなければなりません。
私はもうすぐ63歳、辻元議員に言わせれば、もはや、年齢変性のデパート状態です。ホットイテ!

(2)症状
変形性脊椎症は、一般的には35歳以上の年令から、そろそろ認められます。 症状と治療内容は、むち打ち損傷と同じと考えて差し支えがありません。 脊髄障害が主体のもの、神経根障害が主体のもの、それらの両方を示す場合があります。

知覚・運動機能異常としては、疼痛、痺れ、筋力低下、筋萎縮、筋肉の痙攣を示し、頚部交感神経異常としては、頭痛、眩暈、耳鳴り、嘔気が現れます。

これらの神経障害に末梢血行障害が加わると、頭痛、項部〜肩にかけての疼痛・筋緊張感・筋硬結・圧痛が加わります。

(3)診断
単純XP撮影で診断が実施されます。 XP撮影で、複数の椎体で椎間板・椎間関節の狭小化、強度の骨棘形成などが認められた場合に変形性脊椎症と診断されます。 骨棘(コッキョク)とは、椎体の角が丸みを失い、刺々しくなっていることです。 これが神経根を鉗子で挟みつけたように圧迫するのですから、堪りません。

(4)治療と後遺障害
治療は、症状が強い場合は、入院下でグリソン牽引=介達持続牽引を行います。
一般的には、急性期は安静が主体です。

神経学的な検査、XP、MRI撮影の結果、得られた所見に基づき消炎鎮痛剤、筋弛緩剤、ビタミン剤、循環改善剤、動脈硬化用剤等の内服が指示されます。

急性期以降は温熱・運動・牽引の理学療法が開始され、頑固な痛みが継続する場合は上記に加えて各神経ブロック療法が実施されます。


硬膜外ブロック
仙骨裂口より局所麻酔薬(10〜20cc)と副腎皮質ステロイドを注入します。
椎間関節ブロック
痛む脊柱関節部位に局所麻酔薬を注入します。

長期化するむち打ち損傷の大半が、本症例です。
被害者の方は元々、年齢的な骨の変化による病状があったわけですから、上記の治療を継続したとしても病状の消失が期待できるだけで、病状の根本的な治癒はあり得ないことを冷静に判断しておく必要があります。

病状が緩解すれば良し、今後再発の可能性もあり得ることを承知しておく必要があるのです。

保険屋さんは、傷病名が頚椎捻挫、むち打ち損傷のすべての被害者は、受傷後3ヵ月以内に示談が可能な程度に改善する、だったら自賠責保険の範囲内、任意保険から支払うものはない、実に短絡な発想で対応を開始します。

そして医師面談で脊椎の経年性変化を確認しようものなら、それこそ鬼の首を取ったような勢いで素因競合、相当因果関係を持ち出して打ち切りを迫ってくるのです。 
本症例は、確かに治療の長期化を招きます。 
被害者の全員は事故からこうなったと主張し、早期打ち切りに応じる気配を見せません。 
この段階で保険屋さんと被害者は大きくトラブルのです。
こんなことを、もう40年以上繰り返してきているのです。

現在、裁判所の統一見解は、年齢に相応の変性で、事故前に治療歴がないケースでは素因減額の対象にならないとしています。

しかし、保険屋さんの統一見解は、50%以上の素因減額、信じられない非常識です。

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