交通事故110番  
まず初めに! コンテンツ 掲示板 相談メール 会員サイト サイトマップ
TOPページへ
交通事故外傷と後遺障害 高次脳機能障害 頚・腰部捻挫 判例の解説 健康保険&労災保険 保険の約款 支払基準 別表 物損 扮セン他
top > コンテンツ > 交通 事故外傷と後遺障害 > 頚腰部捻挫周辺の傷病名と後遺障害
交通事故外傷と後遺障害


■受傷機転click!

■頚椎神経根症=radiculopathyclick!

■外傷性頚部症候群の神経症状について?click!

■バレ・リュー症候群と耳鳴り、その他の障害について?click!

■4頚肩腕症候群click!

■5椎骨脳底動脈血行不全症click!

■6環軸椎亜脱臼、AADclick!

■7肩関節周囲炎click!

■8変形性脊椎症click!

■9仙腸関節機能不全、AKAclick!

■10頚椎椎間板ヘルニアclick!

■11腰椎椎間板ヘルニアclick!

■12脊柱管狭窄症click!

■13後縦靭帯骨化症=OPLLclick!

■14脊椎分離・すべり症click!

15上位脊髄損傷、C1〜C2

頚・腰部捻挫周辺の傷病名と後遺障害

 

15上位脊髄損傷、C1〜C2

(1)病状
外傷性脊髄損傷の大部分は脊椎損傷を併発していますが、ここでは、C1〜C3に限局した脊髄損傷を説明します。
脊髄損傷の原因としては、外力による脊髄の振盪、圧迫、挫傷が考えられています。

(2)症状
上位脊髄損傷の症状は、肋間筋および横隔膜の運動不能による、自発呼吸の麻痺です。
重篤、深刻な症状ですが、損傷部位が5mm下部であり、幸いに無症状も経験しています。
正に、紙一重です。

(3)診断
先の症状とXP撮影、CTスキャン、脊髄造影、MRIで確定診断を行います。

(4)治療と後遺障害
四肢体幹麻痺に加え、自発呼吸の麻痺で、人工呼吸器=レスピレーターに頼ることになります。
気管切開により、装着中は声を出すことができません。
無言、無動で地獄の苦しみが続き、悲惨な状態です。

コラム 私の経験則?

私が上位頚髄損傷の被害者を担当したのは、平成10年8月、原付単車を運転し帰宅の途上に、道路脇から発進した乗用車の衝突を受け、転倒直後に後方からの進行車にもはね飛ばされる不運が重なりました。

第4頚髄以上の損傷で、完全麻痺の場合は肋間筋および横隔膜の運動が止まり、自発呼吸不能となります。

気管切開の上、レスピレーター=人工呼吸器の使用が必要となります。
気管切開でレスピレーターを装着すると、会話ができなくなり、この上ない悲惨な状況です。

被害者は、当時60歳の男性でしたが、気丈な性格で、耳を近づけた私に、入院治療先の待遇の悪さを訴え、どうしても自宅に帰りたいと訴え続けました。

しかし、そう簡単に退院はできません。
自治体に身体障害者手帳の発給を依頼、治療費の国庫負担を実現すると同時に、医師会を通じて在宅治療の医師の紹介とレスピレーターの手配をお願い、労働基準監督署、交通事故対策機構と走り回りました。 
平成11年1月の中旬になって、被害者は念願の自宅に戻りました。
私に手を合わせて泣かれた光景を今でも忘れません。

「2月になれば症状固定とし、山盛りの損害賠償金をふんだくって差し上げます!自宅も大きく改造しますから頑張ってくださいね!」そう言って励ましたのですが、6ヵ月を迎える2日前に、感染症による肺炎で、力尽きてお亡くなりになられました。

本症例は脊髄の完全損傷でしたが、同じ部位の上位頚椎損傷としては、環椎後頭関節脱臼、環椎前弓骨折、頚椎後弓骨折、環椎破裂骨折、棘突起骨折、環軸関節脱臼、軸椎椎体骨折、軸椎関節突起間骨折があります。

上位頚椎は、頭部と頚部の移行部に当たり、周囲に脳・脊髄などの重要な役割を果たす神経・血管系が存在しているため、これらの損傷に伴い重篤な症状や致命的な損傷を引き起こす可能性が極めて高いと考えられます。

先の例であれば、生存されていれば、後遺障害等級は別表気1級1号となります。
このケースの症状固定は、6ヵ月を待ちません。

脊髄の横断型損傷は、非可逆性疾患で治療効果は全く期待できません。
しかも、被害者は、抗生剤とステロイドで管理されていますから、感染症が最も怖いのです。
病院で入院を続けることは、その危険性と向き合っていることになります。

私の対応は、いつの場合も、自宅介護を急ぐことと、症状固定を何よりも優先させることから始まります。近年、滅菌効果のあるエアコンが大手量販店でも販売されています。
ご自宅の6畳程度の部屋を改造し、さきの滅菌エアコンや空気清浄機、それに床暖房を備えます。

往診は、地元の医師会にコンタクトを取れば、紹介がなされ、週に3〜4回の往診がなされます。
レスピレーターは、停電対応の簡易型が、無償で提供されます。

入浴は、週に2回、これも介護支援事業のバスが巡回し、自室で入浴が可能です。
この状態で、1日に2回、熱いタオルで身体を清拭し、2時間に一度の体位変換で床ずれの防止を行います。これが、被害者にとって、ベストの選択なのです。

それには、資金を必要とします。 
従って、ポイントは、早期症状固定と後遺障害等級の獲得となります。

労災保険や社会保険に対する障害年金の請求、交通事故対策機構に対する介護料の請求、面倒な手続きが山積しているのですが、どちらの組織も、被害者の立場には不理解です。
お役所仕事ですから、ひたすら、間違いを恐れ、ゆっくりとしたものです。

被害者の家族が、積極的に行動しなければなりません。


■16脊髄損傷click!

■17中心性脊髄損傷click!

■18腕神経叢損傷click!

■19脊髄空洞症click!

■20脊髄不全損傷=非骨傷性頚髄損傷click!

前のページに戻る このページの最初に戻る

TOPページへ 交通事故相談サイト