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交通事故外傷と後遺障害


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16脊髄損傷

頚・腰部捻挫周辺の傷病名と後遺障害

 

16脊髄損傷

(1)病態
脊髄は、小脳から頚椎、胸椎、腰椎のトンネルの中を走行しており、成人で約44僂猟垢気任后

頚椎部で損傷を受けると頚髄損傷、胸椎部であれば胸髄損傷の傷病名ですが、いずれも脊髄損傷、横断型の完全損傷では、損傷部以下が完全に麻痺し、非可逆性で機能の大幅な、回復は期待できません。 
不全損傷であっても、機能の回復が期待できるのは、受傷後約3ヵ月までで、それ以降は、目立った改善は、ありません。

(2)症状
C1/2より上位の脊髄損傷は、肋間筋、横隔膜筋の機能が停止し、呼吸麻痺と四肢麻痺を発症、人工呼吸器、レスピレーターの絶対的適応となりますが、大半は死に至ります。
下位脊髄損傷では、両上肢と両下肢、四肢の麻痺が現れます。
知覚の消失、運動麻痺、神経因性膀胱・閉尿、自律神経障害、腱反射異常、病的反射の出現等、脊髄損傷に代表的な症状を示します。

(3)診断
上記の症状をもとに、神経学的検査や画像所見などで診断をおこないます。

(4)治療と後遺障害
受傷直後は、全身状態の管理、尿路管理、褥瘡=床ずれ、損傷脊椎に対する処置をします。
急性期を脱したら、リハビリテーションをおこないます。

このリハビリは、残っている機能を120%以上鍛え上げて、麻痺で失った機能を補う目的の訓練や装具療法を説明しています。
後遺障害等級は、通常は、1級1号となります。

横断型の完全損傷の場合、非可逆性で改善が期待できません。
受傷後6ヵ月を待たずに症状固定とし、後遺障害等級の認定申請を実施します。
同時に、身体障害者手帳の申請も実施します。 これにより、治療費の全額は国庫負担となります。
他に、労災適用の場合は、労災と社会保険に障害年金の支給申請を、介護料については、自動車保険対策機構に申請をしなければなりません。

コラム 私の経験則?

この仕事を始めて間もない頃に経験しました。
被害者は16歳の男子で高校1年生、高校入学のお祝いに親から買ってもらった原付単車が納車された直後に、この交通事故は発生、山間部の砂利道を走行中、カーブを曲がりきれず対向車と正面衝突、頚椎、C5/6を脱臼骨折し脊髄損傷となりました。

加害者もご近所の食料品店の経営者で、被害者宅と親交がありました。
県立の救命救急センターに搬送され頚椎5/6の整復固定術の緊急手術がなされましたが、脊髄損傷は治療の方法がなく、四肢体幹麻痺となりました。

本件の場合、加害者に過失は認められませんので、任意保険対応はありません。
保険屋さんは、その後破綻し損保ジャパンに吸収された大成火災海上、限定的な被害者対応でしたが、積極的に被害者救済を始めました。

依頼を受けたのは、リサーチ会社で、内容は公的扶助の手続きの支援でした。
当時、私は仕事を始めたばかりの駆け出しで何もわかりません。
先輩に同行、一緒に走り回ったのです。

ーN堵颪僚蘓任茲蠅侶鮃保険適用
∋故原因調査
自賠責保険適用のための加害者面談・打ち合わせ

本来であれば、加害者に過失が認められないところから、自賠責保険は無責となるのですが、過去に調査事務所が有責と判断した資料を元に、被害者に有利になる証拠を一つ一つ丹念に検証していきました。
事故は、センターラインのない山間部の砂利道で発生しています。
潜在センターラインをホンの少しはみ出した状況で、相手車にも10km程度の速度違反が認められました。
結果、自賠責保険は被害者に対して有責と判断し、100%の適用を認定してくれたのです。

救命救急センターにおける初期治療を完了した段階で、被害者は東大寺整肢園、奈良市の東大寺が運営する脊損患者中心のリハビリテーション設備に転院しました。
ここでの目標は、被害者自身が自分でベッドから起き上がって車椅子に乗ることでしたが、四肢の筋力はすべてが2orそれ以下のレベルで頚部から下は完全麻痺しており、いかなる形でも体の移動は不可能な状態でした。 
四肢の全てに装具を装着し、気の遠くなるようなリハビリが始まりました。
事故は4月に発生、8月に転院したのですが、転院直後に先輩は主治医と面談、身体障害者手帳申請の診断書の作成を依頼しました。

本来は受傷から6ヵ月を経過した時点でないと受け付けられないものです。
横断型脊髄損傷は非可逆性であり、身障者等級の変更を迫られる改善が考えられないとして申請、同月に1級の認定を受けました。
これにより被害者の治療費は全額国庫負担となったのです。

重度障害者を確定させたあと、地元の町役場と京都府に福祉手当と特別児童扶養手当の支給申請を行い、当時、合計で月額4万8250円の支給が決定しました。
さらに政府出資法人 自動車事故対策センターに対し重度脊髄損傷者診断書を提出、介護料の支給を申請、これにより日額4000円の介護料の支給を終身受取ることが可能となったのです。
昭和57年のことですから大きな金額でした。

受傷後1年で被害者は、ベッドから車椅子まで移動することが何とか可能な程度に、改善を果たしました。

脊髄損傷・頭部外傷は初期の救命治療を完了後、できるだけ早期に専門施設に転院し、リハビリテーションを始める必要があります。
受傷後3ヶ月は、回復傾向を示します。
この時期に、効果的なリハビリ訓練を受ければ、劇的な回復が期待できるからです。


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