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交通事故外傷と後遺障害


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17中心性脊髄損傷

頚・腰部捻挫周辺の傷病名と後遺障害

 

17中心性脊髄損傷

(1)病態
事故状況も追突、被害者の訴えも通常のむち打ち損傷と何ら変わらないのに、傷病名は、脊髄中心性損傷との記載がなされているものがあります。

元々の学説は1954年、当時の西ドイツのシュナイダー医学博士が、頚髄損傷であれば下肢の麻痺も認められて当然であるのに、下肢には麻痺がほとんど認められず、上肢の麻痺が主体の患者について死亡後解剖を行ったところ、脊髄の中心部の損傷が激しかった。 
これを発見、学会に発表したのが始まりです。

脊髄損傷の1つであるこの疾患の大きな特徴は、頚椎の骨折を伴わない、非骨傷性頚髄損傷であることです。

 

(2)症状
解剖学的には上肢に行く神経線維は中心寄りに、下肢に行く神経線維は外側寄りに存在しており、中心部に損傷が強ければ上肢の症状が重く、下肢の症状は軽くなる傾向です。

脊髄の辺縁部は周辺を取り囲む多くの血管によって栄養を受けていますが、中心部は中心動脈から枝分かれした毛細血管から栄養を受けています。

このことからも、脊髄の中心部は、損傷を受けやすく、回復しにくいという特徴を示します。
この症例は、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症が基礎にある、中年以降の被害者に比較的軽微な受傷機転で発症することが多いのを特徴としています。

上肢の症状が、下肢よりも強く出ます。
具体的な症状としては、運動麻痺・痛み・ビリビリするような両手や手指の痺れ等です。

(3)治療と後遺障害
牽引などを用いて、頚椎を牽引し安静を保つ保存療法が中心となりますが、脊髄損傷であれば、非可逆性ですから、重傷例では、改善は認められません。

上肢の麻痺症状が顕著な場合は、脊髄不全損傷となり、1、2、3、5、7、9級の対象となります。

Nliro調査事務所は、MRIのT2強調画像で高輝度が認められることを、認定の要件としていますが、この画像所見が確認出来るのは、受傷後の急性期に限定されます。

慢性期にはT1強調画像で軟化型損傷を発見、立証する必要があります。

左がT1強調画像で、C4からC4/5椎間高位に中軟化型損傷が確認出来ます。
右はT2強調画像で、軟化巣は、高輝度変化として確認が可能です。

T1強調画像とは、体内の脂肪分を強調して撮影する方法で、椎間板の突出や出血の状態を確認するのに有意な撮影方法です。 
全体的に黒っぽく、コントラストがハッキリしているものが、T1強調画像です。 

T2強調画像は、体内の水分を強調して撮影する方法で、髄液や膀胱内の状態を確認するのに有意な撮影法と説明されています。
全体的に白っぽくぼやけているような印象がT2強調画像となります。

いずれの場合も、コントラストは機械的な調整が可能です。T1、T2強調のいずれで撮影するか?コントラストの設定?これらは、主治医から検査技師に指示がなされています。 
そして、脊髄は円柱型ですから、角度の取り方も所見を得るのに重大な役割を果たしています。
 

何としてでも、異常を突き止める?漫然と指示に従って撮影する?

得られる所見は、明らかに違ってきます。

MRI以外に、補助的な立証方法として、SSEP検査、MEP検査があります。 

SSEPは、従来、脊髄の手術時にモニタリングとして使用されていたSEPが進化したもので、体性誘発電位と呼ばれる電気生理学的検査法です。
MEPは、磁気刺激による脊髄の運動路評価法です。

中脳から脊髄を走行する錐体路の障害を確認する検査法であり、神経内科の領域です。

中心性脊髄損傷は、れっきとした、脊髄本体の外傷です。
むち打ちで説明できることではありません。

先のMRI検査、SSEPやMEP検査で立証、自賠書式=脊髄症状判定用に、主治医より臨床症状の記載を受け、後遺障害診断書と共に提出、等級の認定申請を行います。 

膀胱・直腸障害が認められる場合は、泌尿器科で膀胱内圧検査、肛門内圧検査も受けなければなりません。 
症状固定は、不可逆性脊髄損傷ですから、受傷後6ヵ月で可能です。 


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