早期発見・早期治療以外に有効な手立てはないと考えて下さい。
交通事故の主体的な治療は整形外科医が担当しますが、 RSD を経験していない医師が多数です。
従って、被害者自身で発見する必要があるのです。
先の 4 つの徴候や 5 つ以上の診断が可能な場合は麻酔科・ペインクリニックを急いで受診して下さい。
治療を担当するのは麻酔科、ペインクリニックであり、総合治療に熱心な病院として、
札幌 NTT 東日本札幌病院 http://www.ntt-east.co.jp/smc/
宮城 石巻市立病院 http://www2.famille.ne.jp/~imh-ane/
東京 NTT 東日本関東病院 http://www.ntt-east.co.jp/kmc/
順天堂医院 http://www.tokeidai.co.jp/juntendo/main.html
神奈川 はじりペインクリニック http://www007.upp.so-net.ne.jp/painclinic/
静岡 静岡市民病院 http://www.city.shizuoka.shizuoka.jp/deps/byoin/shizuoka/index.html
愛知 名古屋市立大学 http://w3hosp.med.nagoya-cu.ac.jp/
大阪 近畿大学 http://www.med.kindai.ac.jp/huzoku/
京都 藤田ペインクリニック http://web.kyoto-inet.or.jp/people/pain-c/
広島 広島大学 http://home.hiroshima-u.ac.jp/med/ibyou/main.htm
徳島 徳島大学 http://www.hosp.med.tokushima-u.ac.jp/hospital/servlet/index?fontsize=m
佐賀 佐賀医科大学病院 http://www.saga-med.ac.jp/hsp/
沖縄 琉球大学医学部付属病院 http://www.hosp.u-ryukyu.ac.jp/
が、挙げられます。
治療法
神経ブロック療法が代表的です。
星状神経節・硬膜外・神経根・交感神経節・局所神経・局所静脈内交感神経ブロックがありますが、
局所静脈内交感神経ブロックが注目されています。
薬剤が全身に回らないように近位部を緊迫した状態で静脈から副腎皮質ホルモン・交感神経遮断薬・
局所麻酔剤を注入する方法で IRS と呼ばれています。
※薬物療法
副腎皮質ホルモン・抗うつ剤(アミトリプチリン)・鎮痛鎮静、抗アレルギー剤(ノイロトロピン R )・
麻酔剤(ケタラール)・抗痙攣剤(フェニトイン)・降圧剤(ニフェジピン)が投与されます。
理学療法としては、温冷交代浴・可動域訓練・装具療法・
経皮的通電神経刺激法( TENS )が行われます。
※手術療法
内視鏡による交感神経切断術、硬膜外脊髄電気刺激法が考えられます。
後者は電気刺激発生器(心臓のペースメーカーのようなもの)を体内に埋め込み、
脊髄に弱い電流を流して痛みを和らげるもので H4 より健康保険適用となっています。
「痛み」には被害者の精神状態も大いに関係すると言われており、うつ傾向や、
心の障害が身体に出やすい心身症傾向の被害者ほど症状は強く出て来ます。
「痛み」の刺激は常時あるのに、「痛み」を感じるときと感じないときがあります。
これは「痛み」を抑える物質が中脳から脊髄に分泌されるためで、腹を立てたり、
不安やうつ気味だとこの効果はなくなり「痛み」は強くなるのです。
従って、心理的なカウンセリングや三環系抗うつ剤の投与等の総合的な治療が必要となってくるのです。
一般的にはこれらの組み合わせで発病 1 年以内であれば 60 %の被害者が
日常生活に影響がない程度にまでに改善すると言われておりますが、
逆に、これだけの治療法が混在しているということは、
どれ一つとっても決定的でない、つまり難治性だな? 根性の曲がった私は考えるのです。
いずれにしても、時間の経過とともに、保険屋さんの強烈な打ち切り交渉も開始され、
精神的な要素が複雑に絡み簡単には治らなくなり、状況は大変深刻になります。
日本賠償科学会は H12-12-9 に開かれた第 37 回研究会で「 RSD 」を取り上げています。
慶応大学医学部 整形外科客員助教授の堀内行雄医師は「 RSD 」について、
93 年からの 5 年間に、慶応大学医学部 整形外科で 10 症例について
神経移植を含む手術を行っていると報告した上で、
「 RSD 」は「灼熱痛」「浮腫」「拘縮」を 3 大症状としており、軽微な外力でも生じ、
その割に重篤な障害になる疾患であるとした上で、判定のポイントとして、
客観的事実( XP ・ポラロイド写真・サーモグラフィー・指尖容積脈波・ドラッグチャレンジテスト・
治療内容・治療の変遷)を出来る限り集めて判断する。 患者本人に直接面談が可能なら、
その際に手・指の色調、動き、指の温度差(冷たいか否か)などもチェックすると提起しておられます。
更に、日本大学教授 付属板橋病院
麻酔科の小川節郎医師は「 RSD 」に関する臨床上の問題点を疼痛学の見地から、
ギボンズの「 RSD スコア」をあげ、 「アロディニア」「灼熱痛」「浮腫」「皮膚色調」
「発汗」「温度変化」をはじめ計 10 項目の内、
3 つ以上の症状があれば「 RSD 」と認められるとの考え方を紹介されました。
最後に「 RSD 」の問題として心因的問題があり、これをどう評価するかは大変難しく、
従って賠償科学と精神医学は今後その協力の度合いを深めていかねばならないと締め括られたのです。
ややこしい説明で、頭がウニになりそう?ですが、
既に私はウニになっていますが「被害者が早期に発見するのだ!」ここだけは覚えておいて下さい。
何度も繰り返して耳にタコが出来ているかも知れませんが
「怪我のことは医者任せ、こうなったのは加害者のせい、保険屋さんがちゃんと払ってくれるだろう?」・・
能天気な被害者が交通事故で報われた試しがないのです。 |