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28.軽度脳外傷 (けいどのうがいしょう) MTBI

28.軽度脳外傷 (けいどのうがいしょう) MTBI
 

MTBIとは、Mild Traumatic Brain Injury、軽度脳外傷の略語です。
私は、外傷のない、もしくは希薄な頭部の受傷により、脳障害を残すものと読み込んでいます。

症状の臨床実績は比較的新しく、
90年代、湾岸戦争で爆風にさらされた帰還兵に一定の認知・記憶・情動障害を残す例があり、
TBI、外傷性脳損傷の診断名がクローズアップされました。
それらには、必ずしも脳損傷、脳外傷が認められないケースも多数含まれており、
M、マイルドをつけてMTBIという呼び方が一般化されました。

これはベトナム戦争の帰還兵が、PTSD、心的外傷後ストレス障害と診断され、
PTSDの傷病名が一般化された経緯によく似ています。

高次脳機能障害は、脳の器質的損傷の存在が前提であり、MTBIとは一線を画します。
したがって高次脳機能障害が疑われる障害を残しながら脳外傷がない為、
MTBIと位置づけられる患者が少なからず存在すると言われています。
当然、自賠責や労災の基準に満たないこれらMTBI患者に、後遺障害等級の認定はありません。

1).WHOによるMTBIの定義と診断基準
MTBIは、物理的外力による力学的エネルギーが頭部に作用した結果として起こる急性脳外傷である。  
臨床診断のための運用上の基準は以下を含む

^焚爾琉譴弔、それ以上、 混乱や失見当識、30分あるいはそれ以下の意識喪失、
24時間以下の外傷後健忘期間、そして、あるいは一過性の神経学的異常、
例えば、局所神経徴候、痙攣、手術を要しない頭蓋内病変、

外傷後30分の時点、あるいはそれ以上経過しているときは、急患室到着の時点で、
グラスゴー昏睡尺度得点は13〜15 上記のMTBI所見は、薬物・酒・内服薬、他の外傷とか他の外傷治療、
例えば、全身の系統的外傷、顔面外傷、挿管など、他の問題、例えば心理的外傷、言語の障壁、
併存する医学的問題、あるいは穿通性脳外傷などによって起きたものであってはならない。

2)軽症頭部外傷についての医学的な考え方の整理 2011-3-4 国土交通省
WHO の診断基準を参考にするとともに、それ以外にも内外の各種文献、
外部専門家の意見陳述や委員による軽症頭部外傷患者の臨床例等も踏まえると、

MTBIの受傷直後に把握される障害は、大多数の患者で3カ月〜1年以内に回復している。

一部の患者で症状が遷延することがあるが、
心理社会的因子の影響によるという考え方が有力とされていることなどから、
軽症頭部外傷後に1年以上回復せずに遷延する症状については、
それがWH0 の診断基準を満たすMTBIとされる場合であっても、
それのみで高次脳機能障害であると評価することは適切ではない。

ただし、軽症頭部外傷後の脳の器質性損傷の可能性を完全に否定できないという医学論文も存在することから、
このような事案における高次脳機能障害の判断は、症状の経過、検査所見等も併せ慎重に検討されるべきである。

3)脳機能の客観的把握について
脳の器質的損傷の判断にあたっては、従前と同じくCT、MRI が有用な資料であると考える。
ただし、これらの画像も急性期から亜急性期の適切な時期において撮影されることが重要である。
なお、CT、MRI で異常所見が得られていない場合に、拡散テンソル画像(DTI)、
fMRI、MR スペクトロスコピー、PET で異常が認められたとしても、それらのみでは、
脳損傷の有無、認知・行動面の症状と脳損傷の因果関係あるいは障害程度を確定的に示すことはできない。

MTBIにおける後遺障害のキモ?

1)NPO交通事故110番は、高次脳機能障害の経験則から、MTBIのサポートをしていません。

意識障害がなくても脳損傷はありうるのか?
脳外傷の画像所見が得られない脳損傷はありうるのか?
どうして、あなたに限って、MTBIを発症したのか?
これらの3つの謎が解けないからです。

現状では、意識障害、画像所見が得られない脳損傷は存在しないが、医学的な常識です。
2011-9の高裁判決も極めて限定的な、被害者救済的な、判断をしたのであって、
今後、類似裁判が続くとしても、MTBIが公式に認められるケースが頻発するとは考えていません。

やはり脳神経外科の新しい医学的検証、新しい臨床診断、新しい画像検査法、
これらがなければ話が前に進むことはなく、医学的な論拠がなければ弁護士としても苦しい戦いが続きます。

また、整形外科医や歯科医など専門外の医師がこれらの研究を発表しても、
労災や自賠責保険の認定基準を揺るがす力はありません。

2)ある弁護士のホームページからの引用です。

に関する判断項目は5つ、能力に

重度の意識障害がなくても、脳に損傷を負ったことにより、
上下肢などの麻痺、視力・聴力障害、頭痛・めまい等の重篤な症状を発症したり、
また、記憶力・判断力などの認知障害や感情易変・攻撃性・自発性の低下などの人格変化などの
高次脳機能障害が生じることがあります。
重度の意識障害がなくても、交通事故により、
脳に損傷を負った場合を軽度外傷性脳損傷、MTBIと呼ばれています。
軽度とは、意識障害の程度が軽微であることを指し、決して症状が軽微なのではありません。
MTBIの患者のうち、10〜20%は、1年以上症状が残存するとの研究結果があります。

ご注意ください!
MTBIはむち打ちでも生じうる?
MTBIは、頭部に直接の衝撃が加わった場合のほか、
頭部への直接の衝撃がなくても、むち打ちなどで頚部が強く揺すられ、
その結果、脳全体に激しい加速度や回転性の運動が加わり、脳に損傷が加わって生じることがあります。
つまり、MTBIはむち打ち損傷でも生じるのです。

MTBIは、画像に写らないことがほとんど?
MTBIは、脳が強くゆすぶられることを原因とする大脳白質の軸索等の損傷を原因とするため、
脳挫傷や頭蓋内血腫などの明らかな画像所見が得られないことがほとんどです。

少しだけ反論しておきます。

むち打ちなどで頚部が強く揺すられ、その結果、脳全体に激しい加速度や回転性の運動が加わり、
脳に損傷が加わって生じることがあります?

頚部に強い衝撃を受けると、頚椎に脱臼や骨折が生じることは、過去の経験則から理解できます。
しかし、頚部の強い衝撃で、脳全体に激しい加速度や回転性の運動が加わるとは考えられません。

1つの経験則を紹介しておきます。
フルフェイスのヘルメットを装用、自動二輪車を運転の被害者が、自動車と出合い頭衝突しました。
実況見分記録によれば、17m飛ばされ、びまん性軸索損傷と診断されました。
これこそ、正に、脳全体に激しい加速度や回転性の運動が加わった代表例です。

フルフェイスですから、頭蓋骨骨折、脳挫傷はありません。
しかし、重度な意識喪失は7日間続きました。

頭頂部から頭蓋底に至る24枚のMRI画像の内の6枚目に映し出されたもので、
前頭葉、両側頭葉に点在する黒点は、びまん性軸索損傷、脳表面の広範囲に広がる点状出血です。
これは、症状固定段階で、主治医にMRI T2スターの撮影を依頼、画像立証できたものです。

この被害者には、上記の画像で認められる広範囲の点状出血に伴う軸索の損傷があり、
遂行機能障害、失語、記憶、聴覚や嗅覚、言語理解、認知の領域で、
脳は大部分の機能を喪失しており、高次脳機能障害として3級3号が認定されました。

MTBIは、脳が強くゆすぶられることを原因とする大脳白質の軸索等の損傷を原因とするため、
脳挫傷や頭蓋内血腫などの明らかな画像所見が得られないことがほとんどです?

大脳白質の軸索損傷であれば、受傷直後のMRIのDWI、SWIで確認できます。
症状固定段階、つまり、1年を経過していても、MRI T2スターで立証できるのです。
そんなことも、ご存知ないのか?
これで、交通事故を専門とする弁護士ですから、大笑いです。


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