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交通事故外傷と後遺障害


1:脊柱の変形、運動、荷重障害

脊柱およびその他の体幹骨の後遺障害

 

第 11 節 脊柱およびその他の体幹骨の後遺障害

 

 

脊柱では、圧迫骨折、破裂骨折、固定術に伴う脊柱の変形、運動、荷重障害、その他の体幹骨では、骨折後の鎖骨、胸骨、肋骨、肩甲骨、骨盤骨の奇形による後遺障害を説明します。

1 脊柱の変形、運動、荷重障害

前提条件
脊柱の圧迫骨折、破裂骨折が認められること、もしくは、脊椎の固定術が実施されていること、圧迫骨折では、椎体の 25 %以上の圧壊が認められることが等級認定の前提条件となります。
椎体が、ホンの少し凹変形したものも、医学的には圧迫骨折ですが、 25 %以上の圧壊が認定の要件です。

\埣譴琉鞠骨折・破裂骨折

椎体が上下の衝撃に耐えられず、クサビ状に圧壊した状態を圧迫骨折、骨端が折れて多数の骨折を生じたものを 破裂骨折、粉砕骨折と説明しています。

圧迫骨折・破裂骨折は、自転車、単車を運転中に事故受傷、衝撃で路面にお尻からドスンと転落、自動車同士の場合は横転、一回転したケースで多発、頚椎では C3 〜 5 、胸腰椎では Th11 〜 L2 が好発部位です。

脊髄や神経根を圧迫するものを不安定型損傷、圧迫のないものを安定型損傷と言います。圧迫骨折は、ほとんどは 1 つの椎体の損傷にとどまります。頚・腰部の神経症状を全く伴わないものは稀ですが、経験的には大半が安定型損傷です。
これに対して、破裂骨折は圧迫骨折に比べ少数例ですが、不安定型損傷が多く、固定術に至るものが大半です。

∪埣譴留親鮎祿

さて、脊柱の運動障害と奇形・変形は、上・下肢の 2 関節の用廃の 6 級に比して、過大な評価がなされていることを理由に、後遺障害認定基準が大きく改正されました。

脊柱の運動障害

等級

認定基準

6 級 5 号

脊柱に著しい変形または運動障害を残すもの、

頚部および胸腰部のそれぞれに脊椎圧迫骨折もしくは脊椎完全脱臼があること、または脊椎固定術が行われたため、頚部および胸腰部が共に強直またはこれに近い状態となった場合と項背腰部軟部組織の明かな器質的変化のため、頚部および胸腰部が共に強直またはこれに近い状態となった場合、

8 級 2 号

脊柱に運動障害を残すもの、

頚部又は胸腰部のいずれかに脊柱圧迫骨折もしくは脊椎完全脱臼があることまたは脊椎固定術等が行われたため、頚部または胸腰椎部のいずれかが 2 分の 1 以下に制限されているものと項背腰部軟部組織の明らかな器質的変化のため、頚部または胸腰部のいずれかが 2 分の 1 以下に制限されているもの、


従来は、圧迫骨折、固定術により、頚椎もしくは胸腰椎の可動域が 2 分の 1 以下に制限されていれば、 6 級 5 号が認められていました。今回の改正では、脊柱全体が強直またはこれに近い状態でないと 6 級 5 号は認められません。

計測法も変更、左右屈が廃止となり、新たに左右の回旋が採用されました。
頚部、胸・腰部のいずれかの場合は、 2 分の 1 以下の制限で 8 級 2 号に格下げされました。

結論先行ですが、 6 級 5 号、 8 級 2 号は、かなりの障害でなければ認定されません。

大多数が 11 級 7 号の認定になったと考えてください。
年齢による変化も考慮すべきと答申されていましたが、これは見送られました。

等級認定では、原則として年令は考慮されず、 この点は一安心です。


頚部可動域

主要運動

正常値

6 級 5 号

8 級 2 号

前屈

60 °

10 °

30 °

後屈

50 °

5 °

25 °

右回旋

70 °

10 °

35 °

左回旋

70 °

10 °

35 °

合計

250 °

35 °

125 °以下


強直とは、全く動かないこと、それに近い状態とは、正常可動域の 10 分の 1 以下のことです。

頚部の前屈は 60 °が正常値、 10 分の 1 以下は 6 °となりますが、 5 °単位で切り上げて表示しますから 10 °となります。 6 級 5 号は頚部+胸腰部のいずれもが、強直またはそれに近い状態で認定されます。

頚部だけ、胸腰部だけではありませんので、ご注意ください。


胸腰部の可動域

主要運動

正常値

6 級 5 号

8 級 2 号

前屈

45 °

5 °

25 °

後屈

30 °

5 °

15 °

右回旋

40 °

5 °

20 °

左回旋

40 °

5 °

20 °

合計

155 °

20 °

80 °

強直とは、全く動かないこと、それに近い状態とは、正常可動域の 10 分の 1 以下のことです。
胸腰部の前屈の正常値は 45 °この 10 分の 1 は 4.5 °ですが 5 °単位に切り上げて 5 °とします。
脊柱の運動制限は、被害者が曲げる自動運動値を日本人の平均的な運動値と比較して認定しています。 
医師が手を添えて曲げる他動値ではありません、覚えておいてください。
6 級 5 号は頚部+胸腰部のいずれもが、強直またはそれに近い状態で認定されます。
頚部だけ、胸腰部だけではありませんので、ご注意ください。

脊柱の変形障害

( 2 )脊柱の変形傷害

等級

認定基準

6 級 5 号

脊柱に著しい変形または運動障害を残すもの、

2 個以上の椎体の前方椎体高が当該後方椎体高と比べて減少し、その減少した合計が被災した 2 椎体の後方椎体高の 50 %以上になっていること、▲灰嵋,砲茲訛ψ湘戮 50 °以上であるとともに、 1 個以上の椎体の前方椎体高が当該後方椎体高と比べ減少し、かつ、その減少した合計が被災した 1 椎体の 50 %以上になっていること、

8 級 2 号

脊柱に運動障害を残すもの、

1 個以上の椎体の前方椎体高が当該後方椎体高と比べ減少し、かつ、その減少した合計が被災した 1 椎体の後方椎体の 50 %以上となっていること、

▲灰嵋,砲茲訛ψ湘戮 50 度以上であること、

XP 写真等により、環軸椎に脊椎圧迫骨折または亜脱臼による変形が確認できる場合もしくは、環椎と軸椎との固定術が行われた場合で、以下のいずれかの変位が認められるもの、
イ 60 °以上の回旋位となっているもの、
ロ 50 °以上の屈曲位または 60 °以上の伸展位となっているもの、
ハ矯正位の頭蓋底部の両端を結んだ軸椎下面との平行線が交わる角度が 30 °以上の斜位となっているもの、

11 級 7 号

脊柱に奇形を残すもの、

XP 写真等により、脊椎圧迫骨折または脱臼が認められるもの、

∪埣豸把蟒僂鮃圓辰燭發痢△燭世掘∪埣豸把蟒僂鮃圓辰神堋粘屬北合が認められないものを除く、

3 個以上の椎弓切除術または椎弓形成術を受けたもの、

変形障害では、脊椎の圧迫骨折や脱臼で 2 個以上の椎体に変形が認められ、変形した椎体の前方高が後方高に比して 50 %以上であることが 6 級 5 号の認定の要件となります。
1 個の椎体の同様の変形では、 8 級 2 号が認められます。

コブ、 Cobb 法とは、 XP 画像から脊柱の側弯の角度を計測する方法のことです。

上下の側弯カーブの変曲点で、頚側は椎体の上縁、尾側は、下縁で線を引き、角度を求めます。

コブ法による側弯度は 50 °以上が等級認定の要件となります。


Cobb 法による計測

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脊柱の荷重傷害

等級

認定基準

6 級 5 号

脊柱圧迫骨折・脱臼または項背腰部軟部組織の明らかな器質的変化のために、頚部および腰部の両方の保持に困難があるため、常時、硬性コルセットを必要とするもの、

8 級 2 号

脊椎圧迫骨折・脱臼又は項背腰部軟部組織の明らかな器質的変化のために、頚部又は腰部いずれかの保持に困難があるため、常時、硬性コルセットを必要とするもの、

XP 写真等により確認できる脊椎圧迫骨折・脱臼または項背腰部軟部組織の明らかな器質的変化のために、頚部および腰部の両方の保持に困難があるため、常時、硬性コルセットを必要とする程度の荷重機能障害については、 6 級 5 号が認定されます。

XP 写真等により確認できる脊椎圧迫骨折・脱臼または項背腰部軟部組織の明らかな器質的変化のために、頚部または腰部いずれかの保持に困難があるため、常時、硬性コルセットを必要とする程度の荷重機能障害については、 8 級 2 号が認定されます。

ダ埣譴吠数の障害がある場合

脊柱に運動障害と変形障害が認められるケース
脊柱に運動障害や変形障害で 6 級 5 号が認められている場合、他に脊柱の障害が認められても、併合による上位等級の認定はなされません。

脊柱の頚部または胸腰部のいずれかに、運動障害+変形障害では、上位の等級を採用、頚部と胸腰部の両方に、例えば、頚部に 8 級 2 号の運動障害、胸腰部に 11 級 7 号の変形障害が認められるケースでは、等級は併合され 7 級となります。
頚部と胸腰部の両方に 8 級 2 号の運動障害が認められるケースでは、準用 7 級となります。

脊柱の変形が複数認められるケース
脊柱の変形による 6 級 5 号であれば、他に脊柱の変形が認められても等級は変更されません。

頚部と胸腰部のいずれかに 11 級 7 号の変形障害が複数ある場合、荷重障害の 8 級と 11 級 7 号の変形障害が認められるときは、いずれか上位の等級で認定されます。

頚部と胸腰部のそれぞれに 11 級 7 号の変形障害が認められるときは、併合 10 級、荷重障害の 8 級と 11 級 7 号の変形障害の場合は、併合 7 級が認定されます。

後遺障害診断時の注意点と着眼点
脊柱の運動・変形・荷重障害に止まる場合
脊柱の圧迫骨折、破裂骨折による運動・変形・荷重障害で 6 級 5 号が認定されることはほとんどありません。わずかに 8 級 2 号が、そして、ほとんどすべてが 11 級 7 号の認定となります。
症状固定時期の選択は、受傷後 6 ヵ月を経過した時点です。
変形は、 XP 、 MRI で立証が出来ます。

神経系統の機能の障害が認められる場合
椎体の骨端が折れて多数の骨折を生じた 破裂・粉砕骨折では、 椎体の後部を走行する脊髄や椎間板の脇から出ている神経根を圧迫する不安定型損傷が認められます。

脊髄圧迫では、両上肢の痺れ、下肢の痺れと歩行障害、筋萎縮、膀胱・直腸障害が出現、神経根圧迫では左右の上下肢に限局して上記の症状が出現します。腰椎、 L4/5 、 L5/S の不安定型損傷では、馬尾神経圧迫による排尿障害が出現します。馬尾神経は膀胱や肛門の筋肉を支配、神経損傷は排尿や排便の障害を引き起こすのです。 これらの症状が認められる場合は、脊柱の運動・変形・荷重障害とは別に、神経系統の機能の障害で後遺障害をまとめなければなりません。

MRI 検査
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〒 150-0002  東京都渋谷区渋谷 3-29-17 ホテルメッツ渋谷 2 階

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〒 160-0023  東京都新宿区西新宿 6-10-1 日土地西新宿ビル 1 階

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〒 101-0062  東京都千代田区神田駿河台 4-3 新お茶の水ビル 1 階

メディカルスキャニング池袋

〒 171-0021  東京都豊島区西池袋 1-6-1 ホテルメトロポリタン B1 階

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〒 213-0001  川崎市高津区溝口 2-16-1 ジブラルタル生命溝の口ビル 1 階

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〒 530-8480  大阪市北区扇町 2-4-20

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〒 810-0001  福岡市中央区天神 1-14-6 三栄ビル 1 階

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この 7mm の中に異常所見が隠れていれば、検査結果は異常なしとなります。
メディカルスキャニングでは、技師に対して、「他院の 0.5 テスラの MRI 検査で異常が確認できていません、申し訳ありませんが、 C4/5 辺りを細かく探って頂くと助かります?」このようにお願いをするのです。

メディカルスキャニングと同じ主旨の高機能クリニックに、四谷メディカルキューブがあります。
名称   医療法人 社団あんしん会 四谷メディカルキューブ
所在地 〒 102-0084 東京都千代田区二番町 7-7
TEL 03-3261-0401 FAX 03-3261-0402
こちらの運営主体はセコム株式会社で、 MRI も最新鋭です。
私の承知している脊椎外来の専門医は、こちらを高く評価しています。

MRI の T2 強調画像で高輝度が認められるか、 T1 強調画像で軟化型損傷が認められれば、脊髄損傷が立証出来たことになります。頚腰部の神経学的検査を受け、異常所見を説明すれば立証は完成します。

泌尿器科における膀胱内圧検査と肛門内圧検査
事故後、排尿の回数が増えた?排尿しても残尿感が残る?では、泌尿器科で膀胱内圧検査を受けてください。検査の結果、神経因性膀胱と診断されれば、立証の完成です。
診断結果を治療先備え付けの診断書に記載を受け、膀胱内圧検査の検査表のコピーを回収してください。
神経系統の機能の障害は、 1 、 2 、 3 、 5 、 7 、 9 、 12 、 14 級の選択となります。


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