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交通事故外傷と後遺障害


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12[視神経損傷]

頭部外傷 傷病名と後遺障害

 

12視神経損傷

(1)病態
視神経の損傷は、頭蓋骨の前底部の骨折に伴い視神経管を骨折したケース、視神経そのものの挫傷や圧迫、血管を締め付けられたことによる血行障害等で発生しています。

視神経は、見る働きを担当しており、純粋に知覚のみを担当する神経です。

目の網膜で感知された刺激は、まず視神経に入り、その視神経は頭蓋骨の前底部にある視神経管を通過して頭蓋内に入ります。

 

その直後に、視交叉を形成し、最終的には、後頭葉にある後頭葉視中枢に到達するのです。
視交叉とは、左の視神経と右の視神経が交叉する場所を説明しています。 

実際に交叉しているのは左右の視神経の内側部となります。

(2)症状
視神経が損傷を受けた場合、視力の低下や視野の異常などが出現します。
眼に対する直接の外傷の場合は、被害者がこの自覚症状を認識して訴えますが、意識障害を伴う高次脳機能障害であれば、被害者は自己洞察力を失っておりますので、家族によって発見されるケースが大半となります。

視野の欠損で問題となるのが、先に説明した視交叉です。
視交叉は、左の視神経と右の視神経が交叉するところですが、交叉する視神経は、お互いの網膜の内側のみとなり、外側の視神経は交叉しません。
眼球には水晶体という凸レンズの組織があります。 
網膜の内側の視神経が感知する視界は、眼球より鼻側ではなく耳側の視界となるのです。
 

そのため視神経の障害部位により、視野の異常が異なります。

 


 視神経の走行
ヾ禝紂´∋訖牲弌´視神経管 
せ觚鮑機´ジ綟葉視中枢

 

(3)診断
家でもできる検査=対面検査
眼科、脳神経内科・外科で一般的な検査法で、対面検査法=対座法と呼ばれています。

まず、検者と被検者が30〜50cmの距離をおいて対面し、検者が上下左右、左右斜め上下からゆっくりと指を被検者が見えるまで動かし視野の異常を調べます。

この時、被検者には、検者の目を見つめ、眼球を動かさないように説明しておきます。

この検査時で、いつまで経っても指が見えない、左右差がある場合は、視野の異常がある可能性が高くなります。 異常が認められた場合は、眼科で正式な検査を受ける必要があります。

 

病院でしかできない検査
Goldmann視野計で視野を計ります。
暗めの部屋で視野計に顔を乗せ、被検者は中心の黒点を眺めながら、検者が明るいスポットを動かし、被検者の認知する視野の範囲を計ります。

フリッカー検査は、静的視野検査というもので、ポイントを動かさないで固定し、ポイントの明るさを増していき、そのとき見える軌道を測定します。

(4)治療と後遺障害
視神経管の骨折により視神経が圧迫を受けている場合は、手術により視神経管を開き視神経の圧迫を取り除きますが、この手術に対する効果は期待できません。

視神経や嗅神経は、中枢神経=大脳の突起物であり、完全損傷型であれば、治療効果は期待できません。完全損傷型でなければ、保存的療法で一定の機能回復が認められます。

ゴールドマン視野計

コラム 私の経験則?

奈良市の18歳の女性は友人とドライブ中、自損事故で橋の欄干部に激突しました。
衝突時、後部座席から前部座席に投げ出され、フロントガラスの真上のフレームに顔面部を激突させ、左眼窩内骨折、左視束管骨折により左眼の視力を失いました。 

視神経損傷の大部分は、前額部、特に眼窩外側縁の強打により、視神経管内で視神経が損傷を受けるとされており、後頭部打撲でこれを発症することは稀です。 
事故時は被害者も意識を喪失しており発見が困難なのですが、先の傷病名であれば、CTで確認できます。
視神経管壁の変形修復、減圧手術は事故後ただちに実施する必要があるのですが、残念ながら効果は余り期待できません。 左眼の視神経の完全損傷で8級1号が認定されました。 
症状固定時、眼底検査で視神経萎縮を明らかに認めたのですが、Nliro調査事務所は、眼科におけるERG、VEPの検査を執拗に要求してきました。 
眼の障害に対して慎重なのは分かりますが、「たまには老眼鏡で本くらい、読んだらどうやねん?」 
私は、老眼鏡で学習しています。


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