交通事故110番  
まず初めに! コンテンツ 掲示板 相談メール 会員サイト サイトマップ
TOPページへ
交通事故外傷と後遺障害 高次脳機能障害 頚・腰部捻挫 判例の解説 健康保険&労災保険 保険の約款 支払基準 別表 物損 扮セン他
top > コンテンツ > 部位 ・等級別判例の解説 > 神経障害
交通事故外傷と後遺障害


■14級9号「頚・腰部捻挫を中心とする神経症状・神経障害」click!

■12級13号「頚・腰部捻挫を中心とする神経症状・神経障害」click!

■9級10号「神経障害」click!

■7級4号「神経機能障害」click!

■5級2号「神経機能障害」click!

■3級3号「神経機能障害」click!

■2級1号「神経機能障害」click!

1級1号「神経機能障害」

神経機能障害  1 級 1 号

 

( 1 )判例傾向

1 級 1 号「「神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの、」
多少、自用を弁ずることができないもの、

期間・地裁名

S50-4-24 東京地裁〜 H16-6-29 東京地裁

訴えの件数

120 件

認・否

認 120 件、否 0 件、

労働能力喪失率

70 〜 100 %、最多は 100 %で 119 件、

喪失期間

6 〜 49 年、最多は 67 才以上までを認めた 113 件、

( 2 )最近の高額判決

東京地方裁判所  H16-6-29 判決

乗用車助手席同乗中、運転者の速度超過と運転ミスによる単独事故で、
急性硬膜下血腫、脳挫傷、外傷性くも膜下出血、両側前腕開放骨折、
これらを原因とする高次脳機能障害、
外傷性てんかん発作で 1 級 3 号の大学院卒業後大学研究科在籍 25 才男子について、
総損害額 3 億 5978 万円が認定されました。

総損害額 3 億 5978 万円の判決の概要

損害項目

認定額

慰謝料

傷害部分  600 万円、後遺障害部分  3000 万円、家族の慰謝料として両親に各 400 万円
合計 4400 万円

逸失利益

60 才に到達するまで、
674 万 4700 円× 1.4 × 100 %×( 16.0025 − 0.9532 )= 1 億 4211 万円
60 才の定年退職以降、
747 万 5400 円× 100 %×( 17.1590 − 16.0025 )= 865 万円
合計 1 億 5075 万円

介護料

‐評固定後の 5 年間は家族介護料として
8000 円× 365 日× 4.3294 = 1265 万円
∧貎討 67 才に到達するまでの 6 年間は家族介護+職業介護
1 万 5000 円× 365 日×( 8.3064 − 4.3294 )= 2178 万円
0聞澆録Χ伐雜
2 万円× 365 日×( 18.3389 − 8.3064 )= 7324 万円
合計  1 億 0766 万円

住宅改造費

出入り口の段差解消、手すりの取り付け、トイレ・風呂場・階段の改造等の改修工事で 1169 万円

その他の損害

‐評固定前の介護費用 日額 8000 円を認定、  8000 円 × 831 日= 665 万円
入院雑費  1500 円 × 545 日= 82 万円
通院費  299 万 3090 円
大学からの助成金  72 万円
合計  1118 万 3090 円

弁護士費用

2580 万円

( 3 )地裁、保険屋さんの比較

地裁、任意保険支払基準の比較

損害項目

地裁基準

任意基準

後遺障害慰謝料

2800 万円

1300 〜 1800 万円

喪失率

100 %

100 %

喪失期間

67 才までのフル期間

ここまで来れば、フル期間

( 4 )シミュレーション

37 才男子会社員、喪失率 100 %、喪失期間 30 年が認められた場合、

後遺障害慰謝料

2800 万円

逸失利益

544 万 5700 円× 1.0 × 15.372 = 8372 万円
介護料  36 万円× 12 ヶ月× 17.159 = 7413 万円
介護雑費  6 万円× 12 ヶ月× 17.159 = 1236 万円

合計

1 億 9821 万円

保険屋さん

44 万 4500 円× 12 ヶ月× 1.0 × 12.462 = 6648 万円
13 万円× 12 ヶ月× 17.159 = 2677 万円
1800 万円
合計 1 億 1125 万円

544 万 5700 円は男性・産業計・年令別平均賃金( H14 賃金センサス)、 15.372 は 30 年に対応するライプニッツ係数、
44 万 4500 円は保険屋さんの使用する年令別平均給与額、男子 37 才です。 
17.159 は平均余命年数 40 年間に対応するライプニッツ係数、

自賠責保険の認定額、 4000 万円を差し引いて獲得額は 1 億 5821 万円です。
裁判所が弁護士に認める報酬は、
判決額の 10 %、 1582 万円となり、訴訟の対象になります。

判決では、事故日起算で判決額の 5 %が遅延損害金として認定され、
事故日から判決日まで 2 年が経過していれば、 1600 万円を超えます。

( 5 )将来の介護費?

将来の介護費(月額)

後遺障害等級

地方裁判所

任意保険

1 級

36 万円

13 万円

2 級

24 万円

6 万 5000 円

3 級

18 万円

6 万 5000 円

5 級

6 〜 9 万円

否認

上記は、任意保険支払基準と直近の東京地裁で認められた月額の介護料の比較です。

実際の裁判では、
家族介護と職業介護の年間スケジュール、
介護者の年令による職業介護人の導入、これらが綿密に立証されています。 

そして職業介護人の介護料は、被害者の居住地域の職業介護人の
平均的な介護料が参考にされています。
訴訟を提起すれば、自動的に 18 〜 36 万円が認定されるのではありません。

それだけに、ご依頼される弁護士の能力が問題となります。

重度後遺障害では、慰謝料の増額事由として
被害者の家族や兄弟姉妹に慰謝料が認められています。

1 級の事例
青森地裁判決 H13-5-25

痴呆・尿失禁等の精神障害で 2 級 3 号、視力障害で 2 級 1 号、
併合 1 級の後遺障害を残す 60 才の主婦について、入通院分 400 万円、
後遺障害分 3200 万円、近親者 2 名分 580 万円の合計 4180 万円の慰謝料を認めています。

この判決を獲得された弁護士は、「本来慰謝料は、その地域の家一軒分だよ!」
と説明しておられました。被害者にとって、これ程、心強い言葉はありません!

札幌地裁判決 H11-12-2
左目失明、右目視力低下、神経系統の機能障害、
骨盤骨変形の後遺障害で併合 1 級が認められた 51 才男子国家公務員について、
傷害部分 270 万円、後遺障害部分 3000 万円合計 3270 万円の慰謝料を認めています。

片眼の失明、片眼の瞼の著しい運動障害、
顔面の醜状で併合 7 級が認定された 26 才の男子被害者に対して、
東京海上のお先棒を担ぐ大阪弁護士会所属の K 弁護士は、
後遺障害慰謝料 850 万円、逸失利益は 10 年を認めて 1790 万円の提示を行いました。

10 年の理由は、いずれ慣れれば大きな支障はないとのことです?
先の弁護士の爪の垢でも煎じて飲んでもらいたい!私でなくとも、誰でも、そう考えます。

東京地裁判決 H13-7-31
胸髄以下完全麻痺の後遺障害 1 級を残す 21 才男子大学生について、
傷害分 300 万円、後遺障害分 3000 万円、父母分各 250 万円、
合計 3800 万円の慰謝料を認めています。

大阪地裁判決 H12-2-29
右腕神経叢損傷による全型麻痺、胸髄損傷による両下肢完全麻痺の後遺障害で
1 級 3 号が認定された 21 才男子大学生について、傷害分 300 万円、
後遺障害分 2800 万円、合計 3100 万円の慰謝料を認めています。

東京地裁判決 H15-8-28
高次脳機能障害で 1 級 3 号、 1 眼摘出で 8 級 1 号の 21 才独身女性について、
入院中、生死の境をさまよい 6 回もの大手術を受けたこと、
若くして重大な障害を負ったこと、外貌についても著しい醜状が残ったこと、
両親の介護の精神的負担も極めて重いこと等を考慮して、
入通院分 480 万円のほか、後遺障害部分 3200 万円、
両親分各 400 万円の慰謝料を認めています。

東京地裁判決 H16-1-20
高次脳機能障害で 1 級 3 号、視力障害等で併合 4 級の後遺障害を残す
22 才男子アルバイト被害者について、若くして重大な障害を負ったこと、
介護による両親の精神的負担が重いこと等を考慮して、入通院分 391 万円のほか、
後遺障害部分 3000 万円、両親分各 200 万円を認めています。

詳細は、 HP コンテンツ、「地方裁判所支払基準」で説明をしています。

結論を申し上げれば、神経系統の機能の障害では、 14 、 12 級が紛セン、
9 級以上は、訴訟を選択して解決することになります。 
保険屋さんとの話し合いは、ナンセンスで意味がありません。


前のページに戻る このページの最初に戻る

TOPページへ 交通事故相談サイト