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頚・腰部捻挫の徹底研究


 いわゆる鞭打ちとは?

頚・腰部捻挫は一まとめして「鞭打ち」と説明されますが、私はこの言葉が嫌いです。
私の頚・腰部捻挫を以下の5分類で理解しています。

(1) 頚・腰部周辺の筋肉や靭帯の軟部組織の炎症に止まるもの、
傷病名は、頚部捻挫、頚椎挫傷、外傷性頚部症候群等になります。

(2) 脊髄から枝分かれをした末梢神経である、神経根に障害を残すもの、
傷病名は、頚椎神経根症、頚椎椎間板ヘルニア等になります。

(3) 脊髄本体に障害を残すもの、
傷病名は、中心性脊髄損傷、脊髄不全損傷、頚椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、
後縦靭帯骨化症等になります。

(4) 椎骨動脈やそれと並行して走行している交感神経に障害を残すもの
脳底椎骨動脈血行不全症、バレ・リュー症候群

(5) その他
胸郭出口症候群、低髄液圧症候群等になります。

外力の大きさも様々、衝撃の受け方も様々です。
先の過伸展、過屈曲が発生したとしても、その程度が軽ければ、
頚部を囲んでいる筋肉や靭帯の軟部組織の部分断裂や出血の傷害で止まるのが大半です。
これが、頚部捻挫全体の70%近くを構成しているのですが、
受傷後3ヶ月以内に後遺障害を残すことなく治癒します。

この状況であれば、何の問題もありませんが、
保険屋さんは全ての頚椎捻挫が「いわゆる鞭打ち?」に違いがないと短絡に判断しているのです。
従って、この短絡な考えが問題となるのです。
それでは各症状に共通する神経学的所見と、先の分類について説明を致します。


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