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頚・腰部捻挫の徹底研究


 低髄液圧症候群

ネットでご相談を受けている被害者のお一人に、
「低髄液圧症候群」の傷病名で治療中の方がおられます。
ご参考のために紹介しておきます。
脳・脊髄は150mlの髄液で満たされております。
一日当り、500mlの髄液が生産されるとともに頭部から腰部にかけて3回循環すると考えられています。

交通事故の衝撃により髄膜に穴があき、そこから髄液が漏れ出ると当然に髄液の圧は低下します。
髄液圧が低下すると循環により脳に髄液が行き当たらなくなることが考えられます。
これを原因とする頭痛・嘔気・眩暈・だるさ感・
背中から首にかけての疼痛等を「低髄液圧症候群」と説明されているのです。
この傷病は元から存在し、健康保険で治療を受けることが可能です。
これが交通事故でも発症すると発表されたのは
平塚共済病院の脳神経外科部長である篠永正道医師です。
H14-4-5現在、76例の治療実績を上げられております。

治療法としては自己血をピンホールの開いた脊髄硬膜外に注入し穴を塞ぐブラッドパッチが実施され、
症状が改善するとのことです。

「低髄液圧症候群」に対する私の考えです。
交通事故でこの症例が発症する可能性は十分にあり得るものです。
但し、低髄液圧症候群も外傷性頚部症候群の周辺疾患の一つに過ぎないのです。

これを支援する「鞭打ち症患者支援協会」は頚椎捻挫の全てが低髄液圧症候群であるとの発想ですが、
これは明らかに間違っています。 椎間板ヘルニア+低髄液圧、バレ・リュー症候群+低髄液圧、
中心性脊髄損傷+低髄液圧もあり得るのです。

低髄液圧症候群は矢状面でGd造影脳MRIを撮影すれば、ほぼ確定診断が可能です。
平塚共済病院以外でも新居浜協立病院や淀川キリスト教病院がこの診断を手掛けています。
そして低髄液圧が確定すれば、先のブラッドパッチの治療で完治するのです。
完治しないケースは低髄液圧だけではなかったと理解すべきなのです。

現在、この療法は医学会のレベルでは「症例数が少ない」を理由に認知されておりません。
当然にNliro調査事務所も保険屋さんも「右に習え!」で懐疑的な取扱いです。

被害者の中で、この治療を検討される方は、
健康保険を利用し患者負担分は自己で負担する必要があります。
この症例に対する理解が行き渡るまでの公表は、被害者に不利を生ずる可能性があるのです。
この点、ご注意下さい。

傷病名が「低髄液圧症候群」に限定されたものであれば、後遺障害等級が認定されることはありません。


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