TOPページへ 交通事故相談サイト


前月へ 2018/02 次月へ



■【2018/02/01】遷延性意識障害110番 訴訟中に死亡?click!

■【2018/02/02】遷延性意識障害110番 個室の使用は?click!

■【2018/02/05】遷延性意識障害110番 リハビリ治療?click!

■【2018/02/06】遷延性意識障害110番 脳死と遷延性意識障害?click!

【2018/02/07】遷延性意識障害110番 裁判所が認める介護費用?

遷延性意識障害110番 裁判所が認める介護費用?

 
Q8. 裁判所が、家族介護で認める介護費用は?

自賠責保険は、家事従事者の休業損害を日額5700円と評価、入通院の実日数で精算しています。
損保も自賠責保険の判断にしたがっています。
ところが、裁判所は、家事従事者の休業損害を賃金センサスの女性年齢別をベースとしており、女性・全年齢平均では、年額372万7100円、日額は1万0221円となります。
専業主婦は、正に、家事従事者に含まれています。

では、遷延性意識障害者の自宅介護では、家族の介護費用は、どうなるのでしょうか?

遷延性意識障害者の自宅介護では、家族の介護費用を認める判決が出ています。
判例では、障害の重さにより、日額8000円を起点に、1万円、1万2000円が認められています。

遷延性意識障害者では、常時介護が必要となりますが、食事やおむつ交換、屎尿処理、体位変換など以外では、通常の家事などをこなすことができるため、休業損害よりも、低く抑えられているようです。

遷延性意識障害では、家族との話し合いで、損保が自宅介護を認めることは、ほとんどありません。
理由は、損保の費用負担が桁違いに大きくなるからです。
自宅介護と施設介護を対比すると、手許に残る賠償金がおおよそ2:1となります。
自宅介護では、将来介護料と住宅改造費、介護雑費などで1億円を超える判例が多数あるのですが、施設介護では、大半が5000万円以下となっています。
家族の介護費用、職業介護人の介護費用は、裁判でなければ実現できません。

Q9. 遷延性意識障害で家族の慰謝料は認められる?

遷延性意識障害では、2004年以降、ほぼ全件で近親者の慰謝料が認められています。
近親者慰謝料の額は、200〜800万円の範囲で、施設介護、過失事案に関係なく認定されています。

死亡事故では、民法711条を根拠として、近親者に慰謝料が支払われています。
遷延性意識障害では、民法の709条、710条の解釈により近親者の慰謝料が請求されているのです。
近親者の慰謝料は、弁護士の実力が試される領域の1つです。

※民法709条 「自分の行為が他人に損害をおよぼすことを知っていながら、あえて違法の行為をして、他人の権利や利益を犯し、損害を与えた者は、その損害を賠償しなくてはならない。また不注意による場合も同様である。」

※民法710条 「不法行為により損害賠償をする者は、財産上の損害ばかりでなく、精神上の損害も賠償しなくてはならない。精神上の損害は、身体・自由・名誉などを害した場合ばかりでなく、財産を侵害した場合にも生じる。」

※民法第711条 「他人の生命を侵害した者は、被害者の父母、配偶者及び子に対しては、その財産権が侵害されなかった場合においても、損害の賠償をしなければならない。」

Q10. 解決後に、奇跡的に意識を回復した?  

奇跡的な回復は、家族にとっては、大変喜ばしいことですが、以下の不安や疑問も生じてきます。

1)損保とは示談解決しているが、保険金の返還を求められないか?
損保は、症状固定段階で遷延性意識障害を認定し、損害賠償に応じたのですから、将来に奇跡的に回復したとしても、損保が、そのことに異議を唱えることはできません。
もちろん、返金の必要は、どこにもありません。

逆に、遷延性意識障害の症状が重症化し、治療費などが、示談時の積算額を上回ったとしても、1級1号より上位の等級はなく、損保が追加して支払うことはありません。
つまり、示談の締結では、損保と被害者が同等のリスクを共有しているのです。

2)後遺障害等級1級1号が取り消されるのではないか?
遷延性意識障害では、
ー力移動が不可能であること、
⊆力摂食が不可能であること、
U尿失禁状態にあること、
ご禝紊呂ろうじて物を追うこともあるが、認識はできないこと、
ダ爾鮟个靴討癲意味のある発言はまったく不可能であること、
Δ泙屬燭鯤弔犬討覆匹隆蔽韻別仁瓩砲呂垢襪海箸發△襪、ほとんど意思疎通は不可能であること、
これらの状態が、3カ月以上継続しているときに確定診断されています。

意識の回復できキΔ改善、意思疎通ができても、身体機能である´↓の改善がないときは、常時介護の状態にあることは変わりません。
傷病名は、遷延性意識障害から、脳損傷による体幹麻痺に変わりますが、後遺障害1級1号、身体障害者1級の基準は満たしています。

 

■【2018/02/08】脊髄損傷110番 脊髄とは?click!

■【2018/02/09】脊髄損傷110番 脊髄損傷における問題点click!

■【2018/02/13】脊髄損傷110番 脊損の分類click!

■【2018/02/14】脊髄損傷110番 損傷レベルと麻痺の現れ方click!

■【2018/02/15】脊髄損傷110番 脊損における後遺障害等級click!

■【2018/02/16】脊髄損傷110番 弁護士の立証 被害者の原状回復click!

■【2018/02/19】脊髄損傷110番 弁護士の立証 施設介護でも家族介護が必要click!

■【2018/02/20】脊髄損傷110番 3カ月を経過すると、治療先を追い出される?click!

戻る このページの最初に戻る

TOPページへ 交通事故相談サイト