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【2018/04/20】部位別後遺障害の見直し 肩関節の機能障害

部位別後遺障害の見直し 肩関節の機能障害

 
1)肩関節の機能障害

屈曲と伸展運動

等級

主要運動

参考運動

屈曲

外転

内転

合計

伸展

外旋

内旋

正常値

180

180

0

360

50

60

80

8級6号

20

20

0

40

 

 

 

10級10号

90

90

0

90・90

25

30

40

12級6号

135

135

0

135・135

40

45

60


外転と内転運動
上記は、日本整形外科学会の公表している参考可動域角度を基礎として、比較・検証しやすくする目的で、NPOジコイチが作成したオリジナルです。
実際には、被害者の肩関節の健側と患側を計測し、医師が手を添える他動値の比較で、等級が認定されていることを認識しなければなりません。

参考運動 外旋・内旋

仝関節の強直 8級6号
関節の強直とは、関節の完全強直またはこれに近い状態であり、これに近い状態とは、関節の可動域が、原則として健側の可動域の10%以下に制限を受けているものを言います。

肩関節の屈曲の正常値は180°その10%は18°ですが、計測は5°単位で切り上げるので、20°以下となります。
医師が作成した後遺障害診断書に屈曲87°なんて記載されているのを見かけますが、日本整形外科学会の規定により、角度の計測は5°単位で切り上げるので、87°は90°となります。
いつでも、計測値の末尾は、0か5になるのです。

8級6号では、いずれの主要運動も全く可動しないか、これに近い状態に限って認定されています。
主要運動が複数ある関節では、いずれの主要運動も全く可動しないか、これに近い状態になったときに限って8級6号が認定されているのです。
肩関節では、屈曲・外転・内転でそれを証明しなくてはなりません。
主要運動が複数ある関節とは、肩関節と股関節の2つです。

肩関節の機能障害 10級10号と12級6号
8級6号とは違って、主要運動を
屈曲と、外転+内転の2つのグループに分けます。
そして、いずれかのグループで、健側に比較して2分の1以下であるときは10級11号が、 4分の3以下であるときは12級7号が認定されています。
2つのグループで、いずれかが、制限されていることが条件と覚えておくことです。

参考運動を評価されるとき?
肩関節では、主要運動の可動域が2分の1または4分の3を僅かに上回るときは、肩関節の参考運動が2分の1または4分の3以下に制限されていれば、10級10号、12級6号が認定されています。
そして、僅かとは、10級10号では10°12級6号では5°とされています。

12級13号、14級9号
肩関節の可動域が、健側に比較して4分の3を上回っているときは、関節の機能障害としては非該当ですが、運動時に痛みの自覚症状があるときは、脱臼・骨折部の骨癒合状況を3DCTで立証することにより、変形の程度に応じて、痛みの神経症状として12級13号、14級9号が認定されています。

ゾ評固定時期を間違えないこと?
後遺症と後遺障害は似て非なるもので、後遺症を残していても、等級が非該当はよくあることです。
関節の機能障害は、日にち薬であって、時間の経過で少しずつ改善していくのです。

受傷から6カ月を経過すれば、症状固定として後遺障害の申請ができることを認識しておくことです。
ダラダラと漫然治療を続ければ、後遺症を残しても、等級は非該当の悲惨な結果を招きます。

関節の機能障害をハードル競争で説明すると、
全く動かない、もしくは、これに近い状態で8級6号が認定されます。
2分の1以下では10級10号、そして最後は4分の3以下で12級6号が認定されています。
ハードルは8、10、12級の3つしか用意されていないのです。
37歳男性の損害賠償額を例にすれば、5000、3000、1000万円のハードルとなり、8級を飛び越えて10級となれば、レクサス2台分を失うことになるのです。

フローレンス・ジョイナーは、このハードルを一足飛びでクリアーして金メダルを獲得しましたが、被害者が、このハードルを跳び越えることは、損保に金メダルをプレゼントすることを意味しているのです。

 

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