TOPページへ 交通事故相談サイト


前月へ 2018/05 次月へ



【2018/05/01】部位別後遺障害の見直し 上肢の神経麻痺

部位別後遺障害の見直し 上肢の神経麻痺

 
(4)上肢の神経麻痺

1)上腕神経叢麻痺
上肢で最重度の神経麻痺は、上腕神経叢麻痺で、特に、C5〜T1神経根の完全型引き抜き損傷では、1上肢の3大関節と手指が完全麻痺で用廃となり、5級6号が認定されています。

2)フォルクマン拘縮

肘関節骨折や前腕部の骨折でギプス固定後に多く見られる阻血性拘縮で、小児に多く発症します。
骨折部の腫脹により、上腕動脈や橈骨動脈、尺骨動脈が閉塞し、筋肉に対する血流が途絶えると、6〜8時間の経過でフォルクマン拘縮が起こります。
このゴールデン・タイム内に処置しないと、取り返しのつかないことになります。
ギプス固定を終えて自宅に戻っても、お子さんが骨折部のひどい痛みを訴え、手指が蒼白で、手首で脈がとれないときは、子どもを連れて治療先に急いで戻らなくてはなりません。

対応が遅れた結果、前腕屈筋の変性や壊死、正中神経と尺骨神経麻痺などにより、1上肢の2関節の用廃と手指の用廃で併合6級が認定された2例を経験しています。

3)正中、橈骨、尺骨神経麻痺

その他では、上肢には正中、橈骨、尺骨の3本の神経が、別々の経路を辿って手指まで走行しており、神経損傷は、直接的な切断や、脱臼や骨折に伴って神経を圧迫することでも発症しています。

上記の5つの傷病名と後遺障害のキモは、コンテンツ、「傷病名と後遺障害のキモ 上肢・手指」 で解説しています。

(5)上肢の動揺関節

等級

喪失率(%)

内容

10級10号

27

労働に支障があり、常時、固定装具の装着を必要とするもの

12級6号

14

労働に支障はあるが、固定装具の装着を常時、必要としないもの

肩関節や肘、手関節の習慣性脱臼

肩・肘関節の脱臼や関節内骨折では、関節を引きつけている靱帯が損傷し、関節にぐらつき、動揺性を残します。
関節の動揺性は、ストレスXP撮影で具体的に証明しないと等級が認定されません。

動揺関節が予想されるのは、肩関節脱臼後の反復性肩関節脱臼、肘関節の脱臼に伴う外側々副靭帯損傷、肘内側々副靱帯損傷、肘頭骨折、橈骨頭の頚部骨折、尺骨鉤状突起骨折など、6つの傷病名と後遺障害のキモは、コンテンツ、「傷病名と後遺障害のキモ 上肢・手指」 で解説しています。

 

■【2018/05/02】部位別後遺障害の見直し 人工骨頭、人工関節に置換したものclick!

■【2018/05/07】部位別後遺障害の見直し 上肢 長管骨の変形click!

■【2018/05/08】部位別後遺障害の見直しclick!

■【2018/05/09】部位別後遺障害の見直し 脊柱の圧迫骨折と破裂骨折click!

■【2018/05/10】部位別後遺障害の見直し 8級2号 脊柱に中程度の変形を残すもの?click!

■【2018/05/11】部位別後遺障害の見直し 11級7号 脊柱に変形を残すもの?click!

■【2018/05/14】部位別後遺障害の見直し 11級7号 脊柱に変形を残すもの?click!

■【2018/05/15】部位別後遺障害の見直し 胸腰椎の運動機能の評価および測定click!

■【2018/05/16】部位別後遺障害の見直し 脊柱の荷重障害click!

■【2018/05/17】部位別後遺障害の見直し 脊柱における等級認定のルールclick!

■【2018/05/18】部位別後遺障害の見直し その他の体幹骨の変形click!

■【2018/05/21】コンテンツの見直し 物損全般click!

■【2018/05/22】コンテンツの見直し 物損全般 新車賠償と代車費用click!

■【2018/05/23】コンテンツの見直し物損click!

■【2018/05/24】コンテンツの見直し 物損 車両評価損、格落ち損害click!

■【2018/05/25】コンテンツの見直し 物損 全損諸費用click!

戻る このページの最初に戻る

TOPページへ 交通事故相談サイト