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【2018/05/08】部位別後遺障害の見直し

部位別後遺障害の見直し 脊柱およびその他の体幹骨の後遺障害

 
脊柱およびその他の体幹骨の後遺障害
(1)背骨の仕組みと働き

背骨は、1本の骨ではなく、7つの頚椎、12の胸椎、5つの腰椎、合計24の椎骨がブロック状に積み重なっており、その下の仙骨と尾骨を含めると、脊椎骨は26の骨の集合体です。
この全体が、背骨・バックボーンであり、医学的には、脊椎骨、脊柱と呼ばれています。

脊柱は、正面からは真っ直ぐに見えますが、横断面では、緩やかなS字状のカーブをしています。
頚椎は前弯し、胸椎は後弯、腰椎は前弯、仙椎は後弯しているのです。
このカーブを、医学では、アライメントと呼んでいます。

脊柱は3つの役割があり、
1つは、身体を支える柱、バックボーンとしての役割、
背骨が体幹を支える支持機能により、ヒトは、立つこと、座ることができるのです。

2つ目は、体幹を前後左右に曲げる、捻ることができる運動機能の役割です。
リンボーダンスやイナバウワーは、背骨の運動機能がなせる技なのです。

最後は、中枢神経の脊髄を脊柱管で保護する役割です。
ヒトの身体活動のほとんどの部分は、脳によりコントロールされています。
しかし、脳そのものは、首の最上部までしか到達していません。
顔は、脳幹と直接につながっていますが、それ以下では、脊髄が脳に代わって、脳からの指令を手や足などの末梢に伝達し、反対に末梢からの信号を脳へ伝達する役割を果たしているのですが、背骨は、脊髄を脊柱管の中を走行させることで保護しているのです。

脊柱を構成している椎体骨は、前方部の椎体、後方部の椎弓、棘突起の3つの部位で構成されており、中央部に脊髄、馬尾神経が通る赤○印の脊柱管というトンネルが形成されています。
椎体と椎体の間には椎間板が挟まり、互いに連なって柱状になっています。

椎間板は椎体と椎体の間に挟まっている板状の軟骨組織で、弾力性の高い構造であり、体を動かしたときの衝撃を吸収するクッションの役目を果たしています。
椎間板の働きにより、身体を前後左右に曲げたり、ねじったりすることができるのです。

椎間板の中央には髄核と呼ばれる水分を多く含むゼリー状の柔らかい物質があります。
その周囲を囲むように、線維輪と呼ばれる組織が何層にも重なって髄核を守っています。
椎間板はストレスにさらされており、年齢とともに、水分を蒸散し、衝撃を吸収しにくくなります。
70歳ともなると、椎間板は、グミから草加せんべいに変節してきます。
しかし、上下の骨も骨密度が落ちてスカスカですから、なんとか持ちこたえているのです。
これは、私のことです。

ネットでは、お饅頭に例え、周りの皮が椎間板の線維輪で、中のあんこが髄核、あんこが外に飛び出した状態を椎間板ヘルニアと解説されている医師がおられ、理解しやすい例示で感心しています。

本編では、椎体の圧迫骨折、破裂骨折や脊椎骨の固定術に伴う脊柱の運動障害、変形障害、荷重障害ならびに、その他の体幹骨である鎖骨、胸骨、肋骨、肩甲骨、骨盤骨の骨折に伴う変形の後遺障害を取り上げます。

雑学 ほ乳類の首の骨は7つ?
ヒト、モグラ、カバ、キリンであっても、ほ乳類の頚椎は、2つの例外を除いて7つの椎骨です。

2つの例外は、ミツユビナマケモノは9つ、マナティーは6つです。
 

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