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【2018/05/31】部位別後遺障害の見直し 頭部外傷による障害1中枢神経系 頭部外傷による障害 

部位別後遺障害の見直し 頭部外傷による障害

 

1中枢神経系 頭部外傷による障害

頭部外傷は、頭部に対する衝撃で発生する病態の総称であり、打撲によるたんこぶに始まり、帽状腱膜下血腫、骨膜下血腫、挫創、頭蓋骨骨折、頭蓋内の急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、脳内出血、脳挫傷などがあります。
明らかな損傷はないものの、受傷時の記憶が飛ぶ意識障害は、脳震盪です。
脳震盪のような意識障害が6時間以上続くものは、びまん性軸策損傷と呼び、区別されています。

臨床上、問題となるのは、脳そのものの損傷であり、頭部外傷の急性症状から回復した後に、残存する症状を頭部外傷後遺障害と言い、高次脳機能障害、外傷性てんかん、脳損傷による片麻痺、脳神経麻痺、頭痛、めまいなど、複雑かつ、多岐な障害が含まれています。

原因は、交通事故受傷が大半で、次いで転落、転倒、幼児虐待などと報告されています。

交通事故でも、頭部外傷、特に、脳損傷は大変深刻ですが、医学の進歩は目覚ましく、1時間以内、遅くとも、ゴールデンタイムの6時間以内に適切な治療が行われたときは、死亡することはありません。

私が、保険調査員時代は、急性硬膜下血腫は70%の致死率であったのですが、現在、急性硬膜下血腫で死に至るのは、例外的となっています。
しかし、命は長らえたものの、後遺症、頭部外傷後の高次脳機能障害が社会問題となっています。
現在、日本で高次脳機能障害として等級が認定されている被害者数は3000人前後です。

(1)皮下血腫、帽状腱膜下血腫、骨膜下血腫、 たんこぶ三兄弟?

皮下血腫、帽状腱膜下血腫、骨膜下血腫、いずれも、広義には、たんこぶです。

頭皮は、表面から順に皮膚→皮下組織→帽状腱膜→骨膜で形成され、その下に頭蓋骨があります。
たんこぶであっても、血腫の部位により、皮下血腫、帽状腱膜下血腫、骨膜下血腫に分類されます。
たんこぶは、皮下血腫であり、帽状腱膜下血腫や骨膜下血腫は、子どもに多い、特殊なたんこぶで、帽状腱膜下血腫、骨膜下血腫となると、やや大きく、触るとブヨブヨしており、触るとその部分が陥没しているかに感じますが、決して、頭蓋骨の陥没骨折ではありません。

放置しておいても、自然に治りますが、帽状腱膜下血腫、骨膜下血腫では、特に子どもの場合は血腫の吸収が不良で、1週間位経過しても、逆にブヨブヨと溜まってくることがあります。
そんなときは、一度、穿刺して水様の血腫を吸引するときもあります。

たんこぶ三兄弟で、後遺障害を残すことはありません。
安心してください。

(2)頭部裂創・切創
頭皮の7mmほど下には帽状腱膜と骨膜に覆われた頭蓋骨があり、頭部裂創・切創では、腱膜まで切れてしまうことが大半で、そうなると、縫合が必要になります。
頭皮は、血流が良いこと、薄く突っ張っている特性から出血しやすいのです。

現在、頭皮では、剃毛、麻酔なしで、ステープラ、ホッチキスのような縫合機が使用されています。
通常は、1週間後に抜糸、抜鉤されています。
広範囲な挫滅創※で、頭部に手のひら大の瘢痕を残したときは、醜状痕として7級12号、鶏卵大以上の瘢痕となると12級13号が認定されますが、これは例外的です。
頭皮の縫合で、後遺症を残すことは、まず、ありません。

※挫滅創
形成外科では、創傷を以下の5つに分類しています。
.切創(切りキズ)
.擦過傷(すりキズ)
.挫創・挫滅創
.刺創(刺しキズ)
.咬傷(咬みキズ)

交通事故では、大半が、切創、擦過傷ですが、挫滅創は、えぐれるようなキズのことで、体表が、摩擦による損傷を受けて真皮や、皮下組織にまで拡大している状態のことを言います。
絆創膏を貼る程度のキズではなく、縫合術が必要なレベル、また、縫合術も困難な状態です。

 

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