人と話したり、人の話を聞いたり、本を読んだり、字や絵を書いたりすることがうまく出来ません。
私の経験則では殆ど話をしなくなってしまいます。稀に話しても言葉が出なくて頻繁に中断します。
他人とのコミュニケーションが成立しません。
私の母親は脳梗塞で右半身麻痺と失語症になりました。
表情は豊かなのですが、話せる単語は「おかしいなー?」だけで言葉は全く出て来ません。
私は大きな画用紙に平仮名の50音表を作成し、病院に持参しました。
つまり、言いたいことを指で示すように仕向けたのです。
しかし、これは全く出来ませんでした。
字も全て忘れている様子で「愕然!」としたことを今でもはっきり覚えています。
逆によどみなくスラスラ話が出来るのに、突然とんでもないことを話してしまうのも失語症です。
これは錯語と言いますが、なんでもない簡単な単語を忘れてしまったり、
間違えて理解しているために起ります。
足を「爪切り」と言ったり、自動車を「ライオン」と言ったりするのです。
私が担当したある被害者は、日本石油のガソリンスタンドの前で交通事故受傷したのですが
「ここは何処ですか?」と尋ねると、何処にいても「日石石油」と答えました。
このレベルになりますと「終身労務につくことが出来ない」として3級か、
もしくは「極めて軽易な労務以外は服することが出来ない」として5級が認定されますが、
被害者にとっても、家族にとっても大変深刻です。
従って、私は受傷後6ヶ月を経過すれば、出来るだけ早く症状固定として、
後遺障害診断を受けなさいと強力に推し進めているのです。
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