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6遅延損害金

地方裁判所支払基準 各論

 
 

6遅延損害金

 

 

事故日起算、年5%の単利で計算されています。

 

(1)そもそも遅延損害金とは何か

 

最高裁S58-9-6判決 S55(オ)1113号
「不法行為に基づく損害賠償債務は、なんらの催告を要することなく、損害の発生と同時に遅滞に陥るものと解すべきである。」

つまり、損害賠償金は事故日当日に現金で全額を負担すべきものであり、支払いが遅れれば、金利が発生するのは当然と説明しているのです。遅延損害金の金利は年5%の単利と決められています。

例えば、相手の一方的過失による交通事故が発生し、損害額が1000万円であり、この全額が、事故後300日目に支払われたとします。本来なら1000万円の損害額はその損害を被った事故日に支払わなければならないのですが、300日遅れたのです。 
300日間に該当する金利は? 
1000万円×5%÷365日×300日=41万0958円となり、これを遅延損害金と説明します。

遅延損害金は、実際に振り込まれる日までを計算しますから、訴状で金額を確定して請求することはできません。
「被告は原告に対して、金7700万円およびこれに対する平成17年4月1日から支払い済みまで年5分の割合による金員を支払え、」こんな表現で請求されており、被害者の関心も低いのです。

さて、交通事故の損害賠償では、受傷後一定の時期で後遺障害診断を受け、被害者請求で等級を確定させるのですが、自賠責保険からは等級に見合う保険金が振り込まれます。
これは、事故日、振込日が決まっており、遅延利息の計算が容易ですから、確定遅延利息と呼んでいます。
この確定遅延利息をどう処理するのか?この領域でも、弁護士の巧拙が発生しているのです。
関心を持ってチェックしなければなりません。

 
 

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