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交通事故外傷と後遺障害


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第10条対人賠償 保険金を支払わない場合

第 10 条 対人賠償 保険金を支払わない場合 2 ?

 

( 1 )記名被保険者?

そもそも自動車保険は、記名被保険者が加害者となったときに
保険金を支払うことを目的にしています。
対人保険の請求は免責ですが、人身傷害保険、搭乗者傷害保険の請求は可能です。

但し、記名被保険者が会社等の法人の場合は、代表者、役員、理事等は
被保険者ではなく、対人保険の対応がなされます。

だったら、法人契約にしておこう?これは早とちりです。
対人保険とは、自分以外の他人に支払うことを約束した保険です。

車同士の人身事故であれば、相手の対人保険に請求が可能です。
人身傷害保険でもカバーされますので、過剰反応の必要はありません。

友人とドライブ中、運転を替わってもらいました。
その直後、友人はセンターラインをオーバー、対向車と正面衝突し、私は大怪我をしました。

対人保険も自賠責保険も支払われない悲惨な結果となります。
対人賠償保険・自動車損害賠償責任保険は共に記名被保険者の被る損害を填補しません。
人身傷害保険の契約がない場合、深刻な状況を迎えます。

( 2 )被保険自動車を運転中の者?
自動車の運転者は、加害者として賠償責任を負担する立場に立つところから、
運転者自身の人身損害に対人保険が適用されることはありません。

( 3 )被保険自動車を運転中の者の父母、配偶者、子?

自賠責保険は夫婦の他人性を認めており、自賠責保険の契約が夫名義の場合、
同乗中の妻は対人対応がなされます。
しかし、任意の対人保険では、免責の取扱です。

父母とは、実父母、養父母で義父母を含みません。
配偶者は内縁関係を含みます。
子は実子と養子縁組の養子を含みます。

不倫関係の愛人は、対人保険の対象になりますが、「実は、愛人でね?」
そんなことを説明する必要は全くありません。

( 4 )被保険者の父母、配偶者、子?

「物より思い出?」 「心も満タンに!」 そんなコマーシャルが流れていますが、
家族でドライブ・キャンプ、楽しいですね。でも運転中のお父さんは要注意です。

同乗中の奥様・お子様が怪我をしても、
加入している保険会社は対人保険を支払いません。

対人賠償保険は、被保険者の父母・配偶者・子の被る損害は填補しません。
これは親子・夫婦という密接な関係にある、いわば経済的共同体内部では、
一般に損害賠償請求は行われないというのが社会通念であり、
約款はこれにあわせて免責と説明しています。

本当のところは、交通事故の創作活動を恐れているのです!

少し捻って対人保険を考えます。
私の妻が助手席に母を乗せて自損事故を起こし、母が怪我をしました。
私の妻は被保険者ですが、同乗者が実母ですので対人対応は免責となります。

しかし、妻の運転する自動車の記名被保険者は私ですから、
この場合、私は運行供用責任が問われます。
私と妻の母の関係は義母ですから、免責の対象ではありません。

従って、妻では免責、私では有責で、この場合は対人保険が適用されるのです。

私の父が駅まで出掛けるのに、たまたま来ていた私の友人が、
私の自動車を運転して送り届ける、よくある光景ですが、
この途中の事故で私の父が負傷した場合、
記名被保険者の私と父は親子の関係で免責、
しかし、運転していた友人と私の父は赤の他人ですから有責となります。

先の説明と逆のパターンですが、対人保険は適用されます。
有責・無責は、被保険者ごとに判断しなければならないのです。

( 5 )被保険者の業務に従事中の使用人?
対人事故の被害者が、加害者の社員で、業務中であった場合には、対人保険は免責となります。

この場合は、労働災害保険に請求してください。
労災保険を補完する労働災害総合保険も発売していますので、加入してくださいね!
そのように説明しているのです。
家事使用人は、労災保険の給付が受けられません。但し書きで免責から除外されています。

( 6 )同僚災害 被保険者の使用者の業務に従事中の使用人?
被害者と加害者が同じ職場に勤務する同僚であって、
仕事中に発生した対人事故に対しては、対人保険は免責となります。
同僚災害、同僚間災害と説明します。 
イ貌韻犬労災保険の適用を念頭に置いての免責主張です。

同じ運送会社の大型トラックが並んで高速道路を走行しています。
よく見られる光景ですが、先頭のトラックがスリップ、他車と接触、
高速道路上で二車線をふさぐ状態で斜めに停止しました。

後続のトラックはこれを回避する事が出来ず追突、
先頭のトラックの運転者は道路に投げ出され即死となりました。
この場合追突したトラックの対人保険が支払われることはありません。

同僚間災害という概念です。
運転手が業務中の事由により負傷したり死亡した時は、
国営の労働者災害補償保険の責任において処理されるのが相当との考えによるものです。

「建設会社のマイクロバスに乗って社員が工事現場に向かう途中、
運転を誤って谷底に落ちた」これも同じ取扱です。

会社の車で出張に出かけ、出張先に向かう途上で事故を起こし、
同乗中の社員が負傷した場合、これは同僚間災害で対人賠償保険は適用されません。

しかし、会社の車で出張に出掛け、出張先で業務の終了後、
仕事仲間と、「ついでに周辺を観光見物して行くか!」
よくあることですが宿に帰る途中、事故を起こし同乗者が
怪我をした場合は保険が適用されるのです。

出張中は全期間事業主の支配下にあるところから、「業務に従事中」
  になりますが、事故時の目的が、全く私的なものであれば、「業務に従事中」 
とはならず保険金支払の対象となるのです。憶えておいてください。

助手席に社長を乗せて会社の車を運転し得意先回りの途中、
運転を誤り田圃に転落、車両は横転、社長は大腿骨骨折の重傷を負いました。
同僚間災害とかで対人保険はおりないのでしょうか?

大丈夫、対人保険に請求出来ます。
法人契約の記名被保険者は法人です。

社長は会社の代表権は持っていますが、法人とは別個の個人です。
又社長と社員はどんなに気さくな関係でも同僚には当りません。

余談ですが、お勤めの会社が商業登記されていない、
「 ○○ 商店」の場合は日常、社長と呼んでいても保険はおりません。

「バスの車掌さんが、後退させる目的でバスから降りて誘導中、
路上の雪に足をとられて転倒、バスの左後輪に轢かれて死亡!」 

実際に北海道で発生した悲惨な交通事故です。 S43-6-12 札幌地裁判決

このケースでは自賠責保険の支払いも拒否されました。

バスの車掌は運転手の手足となり眼となって運転手の運転行為の一部を
分担している運転補助者と考えられるところから自賠法 3 条の、
「他人」 には該当しないとの判断がなされたからです。

お亡くなりになった車掌さんには労災保険・自損事故保険の給付がなされました。

「通勤途上は業務中に該当するか?」 検討します。
会社のマイクロバスで従業員が通勤中、通りから犬が飛び出し、
急停止やむなきに至りました。

乗車中の従業員の何名かが転倒、下肢の骨折を含む大怪我になりましたが、
対人保険の請求は可能でしょうか?

通勤は使用者の支配下にあるとは考えられませんので、
「業務に従事中?」 は該当しません。
でも、「ほっ!」 としてはいけません。

事業主の提供する送迎用車両に乗車中は、「業務従事中」 として取り扱われるのです。
従って対人保険の支払いはありません。

これとよく似たケースですが、従業員個人の所有車で通勤の途上、
運転を誤りガードレールに激突、 助手席に同乗中の同僚がフロントガラスに突っ込み、
頭部挫創の怪我をした場合は、「業務に従事中」とはなりませんので、
保険金の支払いは可能です。

もう少し捻ります!

従業員個人の所有車で立ち寄り先に向かう途中、運転を誤り電柱に激突、
助手席に同乗中の同僚が死亡した場合は、 明らかに、「業務に従事中」 
となりますがどうでしょうか?

この場合は対人保険への請求が可能です。

何故なら個人名義の車両には、「同僚災害担保特約」が自動付帯されているからです。

しかし、この車両が日常的に業務に使用され、車両購入費・ガソリン代が会社で
負担されているケースでは、「個人の名義」 であっても、
損保会社は契約時の、「告知義務違反」 (嘘をついて契約した)を楯に
保険金の支払いを拒否します。

業務に従事中の補足です。 

仕事を終えた営業社員が、会社の車で帰社し、会社の構内の駐車場に車庫入れ中、
たまたま帰宅のために車庫前を通りかかった同僚に衝突、
右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負わせてしまいました。
対人保険は請求できるのでしょうか?

営業社員は会社の車で立寄り先から帰社したのですから、
これは紛れも無く業務に従事中となります。
一方、衝突を受けた同僚は帰宅途上ですから、業務に従事中には該当しません。

しかし、たまたま会社の構内で衝突を受けましたので、事業主の支配・管理下にあると、
つまり、業務に従事中であると保険会社は大変都合よく解釈します。

とどのつまりは、「免責」 無い袖はランニングシャツで 1 円も支払われることはありません。


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