●勝利の方程式、第1ラウンド

勝利の方程式、第2ラウンド

「60~90日」 治療経過、セカンドオピニオン、後遺障害、検証を繰り返しつつ、行動します。

治療経過の検証?

診断書に記載の傷病名について、検証を始めるのです。
先ず、傷病名をネット検索します。
これで、一般的な治療方法、治療期間、残存する後遺障害の情報が手に入ります。
我田引水で恐縮ですが、交通事故110番なら完璧、これらの全てを説明しています。
現在の自分の症状に当てはめて、順調に推移しているかを検証するのです。

外傷性頚部症候群の通院事案であれば、1ヵ月経過で、これを行います。
頚部痛、上肢の痺れは、整形外科の領域ですから、ホットパック等の理学療法で問題はありません。
しかし、頭痛、耳鳴り、めまい、吐き気は、頚部交感神経の暴走による症状ですから、ペインクリニックもしくは麻酔科を受診して交感神経ブロック療法を始めなければなりません。
原則としては、受傷から6ヵ月で治療は打ち切られています。
早めに対処しないと、不愉快な思いを味わいます。

コラム 被害者の甘え?

医師にも、病院にも、実は、歴然たるレベルの差が存在しています。
「怪我のことは医者任せ?」
「こうなったのは加害者のせい?」

「お金は保険屋さんが何とかしてくれる?」

これでは、何も解決しません。
そして、保険屋さんのコンセプトは、払わないことで、実にハッキリしているのです。
ですから、「知らしむべからず、寄らしむべからず!」なにも教えてはくれません。
払いたくないと考える保険屋さんの行動パターンは、明確なのです。

一方の、被害者感情です。
「私は被害者、保険屋さんは一部上場企業だからなんとかしてくれる?」
「私は被害者、治療はお医者様に任せるしかない?」
「私は被害者、加害者は誠意を示して当然である?」
被害者感情は、思考の最先端に、「私は被害者なんだから?」この枕詞がつくのが特徴です。
被害者感情でモソモソ動く?いともたやすく叩き潰されます。

さて、自宅で階段を踏み外して骨折、スキー場で転倒して骨折の場合では、階段やスキー板に誠意を求める被害者がいるでしょうか?手術が終われば、早々に退院、ギプス固定、松葉杖で社会復帰します。
駅の階段、バスのステップが危険としてタクシー通勤することも、あり得ません。
半年も経てば、全力疾走しており、来たる冬には再びスキーに出掛けます。

ところが、どういう訳か、交通事故で骨折すると、3ヵ月は入院します。
退院後はタクシー通院、治療先の喫煙室を根城にして、結成した被害者クラブで情報交換会を続けます。
ここでの議論は、根も葉もない夢まぼろしを特徴としていますが、中には、見てきたような嘘を並べる講釈師や物知りがいて、「フム、フム?」それなりに真面目に続けられます。これを世間では、捕らぬ狸の皮算用と言います。

この頃、ちょうど時を同じくして、休業損害の支払が遅れ始めます。
イラだった被害者は、「おい、どないなっとんねん!」保険屋さんに問い質します。
保険屋さんは、特別反省もなく、治療の打ち切りを打診します。
「話が違う、ふざけるな、」突然、何かに取り付かれたように、やたらに通院を続けるのです。
このリハビリで、骨折部に近い関節の可動域は、メキメキ改善していきます。
やがて、尊大かつ生意気な保険屋さんの弁護士が登場、とうとう諦めて後遺障害診断を受けるのですが、可動域は 4分の3+1°で、手にした結果は非該当です。

可動域が健側の4分の3以下であれば12級ですが、同時に、4分の3+1°は非該当、0 回答となるのです。先の皮算用は何だったの? 潮垂れて社会復帰をするのですが、会社内ではアザーサイド、完璧に忘れ去られた存在となっているのです。

こんな被害者に実利や春は訪れません。

いずれの保険屋さんも大きな利益を計上しています。
利益を上げるということは、その裏で誰かが損をしているのです。
損保の世界では、事故を起こさない保険契約者と事故に遭った被害者が損をするシステムとなっているのです。
これをマーフィーの法則と呼んでいます。

賞与減額、通院のタクシー代、温泉療法?

勤務先から、「賞与減額証明書」 これを取付け、しっかりと請求してください。
最後にまとめて請求する?放置しておいても金利はつかないのです。
「貰えるものは出来るだけ早く回収しておく、」損害賠償の基本中の基本です。

骨折等でバスや電車の利用ができないときは、タクシー代の請求ができます。
これも毎月末に集計、請求をして回収してください。

そして、できるだけ早く、自発的にバスや電車に切替えるのです。
バス停まで歩くこと、バスを立って待つこともリハビリです。
保険屋さんに言われるまで、タクシーに乗り続けるのは、邪道、間違っています。

温泉地で温泉に浸かって寛ぐのは温泉保養と言います。 保険屋さんは、「主治医の指示があれば可能です。」と説明します。
しかし、温泉療養とは、温泉地で温泉を利用した療養施設に入院し、医師の指揮監督のもとで治療を受けることで、極めて特殊なケースで認められるに過ぎません。
でも、これを知れば、温泉療養は行きたくなくなりますから、不思議です。

「先生、温泉に行ってリハビリしてきてもいいですか?」「あぁ、いいですよ!」
これでは、医師の指示を得たことにはなりません。
温泉保養は、常に自腹、絶対に要望してはなりません。

ここで提案をしておきます。
ここまで保険屋さんとはノートラブル、良好な関係が続いています。
賞与減額、通院のタクシー代の請求では、やりとりの電話を交わすことになります。
それなら、現在の症状、今後の見通しについて、キチンとした説明をしておくのです。
保険屋さんでは、毎月のミーティングで担当者別に被害者の進度状況が細かくチェックされています。
貴方が適切な報告をしておくと、担当者も、淀みなく回答ができるのです。
担当者の顔も立ち、突然の休業損害や治療の打ち切りも発生しないのです。
良好なコミュニケーションは、双方にとって有益です。

精査受診?

回復が、はかばかしくない?
主治医からは丁寧な説明がなく、納得もできない?
こんなことは、頻繁に発生しています。
そんなときは、漫然治療を続けるのではなく、専門医を受診、原因を突き止めることになります。
医大系の総合病院、全国81の特定機能病院を検索してください。
落ち着いて検証すれば、その病院の得意とする診療科も、直ぐに分かります。
例えば、京都大学医学部附属病院の整形外科では、手、股関節、スポーツ外来があり、スポーツ外来は、肩、肘、膝、足関節の外傷を専門にしています。
例外なく、専門医が診察を担当しています。

治療先の主治医に紹介状をお願いすることは、「あんたがヤブ?」と言っているのに等しく、不可能です。
一般的には、飛び込み受診ですが、貴方は現在の症状と問題点を説明するだけです。

「私は三菱自動車 京都工場に勤務、エンジン組み立てのラインで20、30kgの重量物を扱っています。事故受傷から、左膝がガクガクする症状があり、就労復帰が果たせていません。この原因と、治療で改善が得られるのか、教えていただきたく、こちらを受診しました。」

仕事に絡めて、こんな説明が出来れば、100点満点です。
専門医ですから、広範囲な医療知識と診断力、専門領域に対する興味をもっています。
必要な検査が指示され、丁寧な精査が行われます。
事故状況、治療先は、聞かれたことにだけ、回答します。
調子に乗って、現治療先の悪口や不平を述べてはなりません。
医師の世界は広いようで狭いのですが、そればかりではなく、あなたの人間性が疑われます。

因果関係?

さらに、交通事故との因果関係を執拗に確認するのも絶対にタブーです。
この領域に争点が生じたとき、因果関係を立証するのは弁護士が法廷で行う仕事です。
医師は患者の訴えを聞き、必要な検査を実施、その原因を特定し、緩和を目的とした治療を仕事としています。
であれば、交通事故との因果関係の証明は、お医者様にお願いすることではありません。
これを常に問題としているのは保険会社側に限られています。
このときは、「承知していない!興味も関心も抱いていない。」これが、医師としての理想的な回答です。

外傷性?

外傷性頚椎椎間板ヘルニア?
この外傷性に、こだわる被害者も沢山おられます。
外傷性と記載されても、外傷性が証明されたことにはなりません。
認定するのは、Nliro調査事務所のお爺さんと顧問医です。
私レベルでも、MRI を拝見すれば、外傷性か?経年性か?それなりに判断できるのです。
外傷性をつけて貰えませんか? バカにされますから、そんな依頼をしてはいけません。

精査の結果、主治医の所見と違う結果なら、急いで転院します。
転院先は、専門医に紹介をお願いするまでのことです。
主治医がヤブ? この段階で発見できたのなら、修正は容易です。
保険屋さんから打ち切り打診され、治療先で後遺障害診断を受けたが、とんでもない後遺障害診断書だった?
ここで気づくのは、もはや手遅れなのです。

コラム  ヤブと気づくのに半年も掛かるのか?

外傷性頚部症候群で、自宅近くの開業医に通院しています。
6ヵ月も経てば、まだか、まだか、保険屋さんからは治療打ち切りの矢の催促がなされます。
なかば、根負けして治療先に症状固定、後遺障害診断を申し出ました。

「むち打ちでは、後遺障害はないよ?」信じられない主治医の言葉です。
自覚症状をメモで提出しても「こんなの、なに書いたって、読んでもくれないよ?」見ることもありません。
頚部神経学的所見の検査表を提出、検査をお願いしても、全ての領域で正常?おざなりな検査です。
おそるおそる、サーモグラフィー検査、指尖容積脈波検査、針筋電図の有効性を説明するのですが、全て、必要ないとして却下です。
挙げ句の果てには、画像所見、神経学的所見の説明は一切なされておらず、ありきたりの自覚症状のみが記載された後遺障害診断書ができ上がってきました。
分析を依頼するまでもなく、誰が見ても非該当の後遺障害診断書です。

しかし、ここでヤブと気がついても、もう、決定的に遅いのです。
「専門医を紹介してくれませんか?」
当方に駆け込まれる被害者の中にも沢山おられます。
紹介したとしても、その日に後遺障害診断は、あり得ません。
通院実績1日で後遺障害診断書? 爺さん会は、そんなバカなで、紙飛行機となり非該当です。
医師は決して代書屋さんではありませんから、やはり、1、2ヵ月は通院することになります。
しかし、治療は打ち切られており、治療費は、健康保険で精算せざるを得ません。
では、こんな被害者が10、20人と増えたら?今度は専門医が根を上げるのです。

同じく、整形外科が不親切と接骨院に偏重する被害者も、症状固定となると、大泣きすることになります。
「どうして、接骨院では、後遺障害診断ができないのですか?」
私の回答は、「医師でないから、診断権が認められていないから、診断書の類は一切発行できません。」
「そんなことは、保険屋からも、当の接骨院の先生からも言われていない?」
「普通、言わなくても分かることですよ!」
ここに至っても、被害者感情でモゾモゾしているのです。

通院して半年も経つのに、主治医の器量が判断できていない? これは初めから負け戦です。
その気になれば、1、2ヵ月で簡単に識別できます。
交通事故110番は、負け戦のサポートはしておりません。