いえいえ、大嘘つきです!

自家用自動車総合保険には、無保険車傷害保険が自動付帯されています。
@加害者が任意保険に加入していない?
Aでも、被害者は任意保険に加入している?
B今回の事故で後遺障害が認定された?
この 3 つの要件が整えば、被害者が加入している保険屋さんに
無保険車傷害保険の請求が出来るのです。
適用される保険金は 2 億円、無制限もあります。
被害者、この場合は契約者ですが、お願いしても、
儀礼的なご挨拶として先ず、断ります。
東○海上からチューリップに至るまで、全社が揃って SAY NO なのです。
「無保険車とは、任意保険も自賠責保険もない車を言うのです?」
稀に念の入った説明がなされることもありますが、嘘です!

担当者レベルでは、 3 回まで拒否する!
それでも諦めずに食い下がってこられたら、上司が担当者と同行し、
「担当者が誤って理解をしておりました!」 で収拾する!
マニュアルまで作って大嘘をこいているのです。
実例をご紹介しておきます。
これは大阪の三井住友海上火災保険を舞台に展開された事件です。
事故は H10-12-29 に京都府の郊外で発生しました。
BMW の単車を運転中の被害者がフットワークエキスプレスのトラックの
衝突を受け、転倒負傷、右足の親指を欠損したのです。
入院中、加害者が任意保険に加入していない事実を知った被害者は、
自らが加入の三井住友海上の担当者に連絡、
無保険車傷害の発動を打診しました。
入院中の病院を訪問した保険屋さんは、
「フットワークエキスプレスは名前の通った大きな会社です。
先ず相手の会社に請求して下さい!」 と説明、
無保険車傷害の適用を拒否したのです。

この後、三井住友の査定社員は、契約者に自社の顧問弁護士を紹介しました。
担当者と共に紹介をされた弁護士事務所を訪れた帰り、
何とも釈然としない被害者は、再度、無保険車傷害の発動を依頼したのですが、
「やはり、これは裁判すべき事案です?」
と繰り返し、同保険の適用を拒否したのです。
フットワークエキスプレスから僅かな内払いを受けた後、
被害者請求で 10 級の後遺障害等級を獲得、
その中から 100 万円の着手金を顧問弁護士に支払い、
大阪地方裁判所で損害賠償請求訴訟を立ち上げました。
1 年後、大阪地裁から総額 2000 万円の和解案が提案され、
双方合意して成立しました。
そして振込みを待っている時に、フットワークエキスプレスが民事再生法を申請、
つまりは倒産してしまったのです。
2000 万円の和解金は一般債権となり、
返済の時期も金額も目処が立たない状況で、
「一体どう思われますか?」 メール相談がなされたのです。
@加害者が大企業の場合、無保険車の適用をしない?とは約款の何処にも記載されていない!
A本件では被害者は三井住友海上に無保険車傷害を請求する立場、一方、
顧問弁護士は三井住友の利益を代表する立場にいます。
これは、片手にマッチを持って火をつけ、もう一方の手でポンプを作動させて火を消す?
明らかなマッチポンプで、「双方代理」と説明し、弁護士の懲戒請求に該当します。

つまり、普通の常識をもつ弁護士はこれを絶対に行いません。
保険屋さんが契約者にマッチポンプを薦め、グルになった弁護士がこれを引き受ける?
これは正に犯罪を構成します。
この時点で事故から 3 年が経過しています。
本来の無保険車傷害で処理されていれば、
保険屋さんの加害者に対する求償も含めて
何もかもが終結していたと考えられるのです。
と回答しました。
その後、三井住友海上保険の本社業務監査部、自動車保険部、
広報部と金融庁監督局保険課に内容証明郵便を発送、
大阪弁護士会に懲戒の申立てを行うことや本社対応による
速やかな解決を求めました。
到着後、関西損害サービス第二部長や当の弁護士から
慌てて連絡が入りましたが、
本社対応をお願いしていると一喝、一切無視です。

結果、 2 週間で物損を除き総額 2200 万円の支払で本件の解決がなされたのです。
私は「フザケルナ!」をもじって 2300 万円を指示していたのですが、
良識ある被害者は一歩手前の 2200 万円で了解されたのです。
その後、物損も加害者本人に請求し、何もかもが解決したのです。 |