事前認定とは、これまで保険対応をしてくれた保険屋さんを通じて、
後遺障害の認定申請を依頼する方法です。
自賠責保険は、被害者自身が直接に請求する被害者請求を認めていますが、
@加害者に任意保険契約がなかった?
A被害者の圧倒的な過失で、任意保険対応がなされない?
この状況を想定して、被害者請求が用意されていたのです。
交通事故 110 番は、何が何でも被害者請求?
インターネットや交通事故相談で、まくし立てており、
実際に被害者請求は増え続けています。
保険屋さんは、困っています。
事前認定であれば、自賠責保険の認定額が、
先に被害者に振り込まれることはありません。
これを握ったままで、示談交渉に入れるのです。

被害者の多くは、示談金には関心を示しますが、どこまでが自賠で、どこからが任意保険?
こんなことは分かりませんし、興味も覚えません。
鎖骨の骨折に伴う軽度の変形で 12 級 5 号が認められた場合、
「後遺障害部分で 224 万円をお支払いします!」
例外なく、ビックリ、喜んで示談書に捺印します。
12 級で 224 万円は、自賠範囲内で保険屋さんの腹は全く痛みません。
この快感を守るには、絶対に事前認定でなくてはならないのです。
更に、事前認定では工作が可能です。
保険屋さんの顧問医の反対意見などをこっそり添付して、
後遺障害等級を薄めに掛かるのです。

漫才ではありません!
預かった後遺障害診断書や画像を紛失したバカ査定がいました。
私の経験で 2 例です。
2 例とも、「なくした?」 とても言えません。
「今、審査中です、もう少しお待ち下さい?」
で 1 年以上、引っ張り続けたのです。
被害者が Nliro 調査事務所に確認、
「申請されてもいないのに、認定出来る筈がありません!」チョンバレです。
この後、私が担当して後遺障害診断のやり直しとなりましたが、結果は非該当です。
示談の依頼がなされましたが、さすがに、これはお断りをしました。
それやこれやで、被害者請求を推進しています。
伝家の宝刀を毟り取られた保険屋さんは、
「被害者請求をされますと、当社との関係が切れてしまいますが、それでもいいのですか?」
「事前認定の方が、結論も早く出るし、等級も上位のことが多いのですよ?」
「誰が知恵をつけたのかは知りませんが、本当に被害者請求でいいのですね、
どうなっても知りませんよ!」
稀に自賠責保険の窓口で、
「任意保険の一括がなされていますから、被害者請求は受付けられません?」
いろんなパターンで反論をしてきますが、どれもこれも大嘘です。
被害者請求は、自賠法第 16 条で、被害者に認められた権利です。
被害者の権利行使を妨げることは出来ません。
安心して、被害者請求を行って下さい。
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