概要

通勤途上で歩行中に、後方から相手自動車に撥ね飛ばされたもの。
傷病名は、頭蓋骨骨折、急性硬膜外血腫、受傷直後に24時間の意識障害あり。

問題点

24時間の意識障害が認められるものの、傷病名は急性硬膜外血腫であり、脳の実質部分は損傷を受けておらず、事故後の症状についても記銘力低下を除いて、改善し、就労復帰も実現している。
高次脳による等級の獲得は困難に思われたが、一通りの立証に着手したものである。

立証のポイント

MMSE、HDS-R、WAIS-R、WMS-R、リパーミード、三宅式記名検査、ベントン視覚記銘検査を受けたが、いずれも平均を少し下回るレベルで、特にWAIS-Rでは、知能指数は100に届いていないが、言語性IQと動作性IQに大きな乖離がなく、正常範囲であった。

中卒で自動車関連工場に勤務し、現在も生産ラインで就労している真面目な工員さんです。
高次脳としての評価は難しいと説明したのですが、結果は9級10号、労災保険も9級となりました。

すべての神経心理学的検査が、平均を少し下回る点が評価されたものです。