概要

歩道を歩行中、後方から車に跳ねられ、頭蓋骨骨折、急性硬膜下血腫となった。
開頭除圧術は成功し、一命は取り留めたが、記憶障害、認知障害、性格変化、左半身麻痺を残した。

問題点

高齢ということもあり、認知障害の程度が厳しく評価されることが予想される。
また、話すことについては、かなりな話し好き、饒舌で健常者そのものであり、口語障害も起こっておらず、その辺もマイナス評価につながりかねない懸念もあった。

立証のポイント

遂行能力の検査を補強、ウィスコンシン・カード・ソーティング検査、パサート、TMTテストを実施する。

①トイレットペーパーに異常に拘り、自宅に十分なストックがあるのに、毎回、買い込んでしまう?
②「誰々さんが、昨日亡くなった?」 ありもしない作り話しを近所に言いふらす?
③平屋に住んでいるのに、「2階の窓が開いている?」 しきりに上階を気にする?
④左折では、なんともないが、どうしてか右折をすると方向感覚を失って、戻って来られない?
⑤以前は猫好きで、3匹も飼っていたが、事故後は、餌をやろうともしない?
⑥3匹の猫は、娘夫婦が引き取って育てているが、猫を飼っていたことも忘れている?
⑦治療先は、診察室が2階、リハビリ室が3階にあるが、エレベーターで3階に行けない?
⑧1階の上は2階、2階の上は3階が認識できず、3階から1階に降りることができない?

これらの異常は、すべてビデオ撮影で立証、日常生活の不具合と介護の必要性を明らかにした。
画像は、CT、MRI、MRA、テンソールの一切を揃え、万全を期した。

結果、事前の予測通り、高次脳は3級3号と評価され、損害賠償は連携弁護士に引き継いだ。