概要

自転車直進中、後方より左折のトラックに巻き込まれ、右硬膜下血腫、右硬膜外血腫、右くも膜下血腫など、右側頭葉に重大なダメージを受ける。
3回の開頭術を受け、回復が進むも、健忘、注意・遂行能力障害、そして性格変化がもっとも大きな障害として残った。

問題点

やはり、性格変化を明らかにしなければなりません。
記憶や遂行能力などは、一定程度神経心理学検査でデータ化が可能ですが、事故前後の性格の変化は家族しか分からず、把握もできません。
さらに、易怒性が顕著で、入院先の病院でもトラブルが多く、追い出されるように退院しています。
これでは、病院の協力どころではありません。

立証のポイント

高次脳機能障害に理解のあるリハビリ病院を紹介、同行して、主治医、作業療法士と共にリハビリ計画を策定する。
周囲の熱意とホスピタリティのおかげで、荒れていた被害者は落ち着きを取り戻し、静かな環境でリハビリと神経心理学検査を実施することができた。

さらに、治療先同行では、同居の長女、近隣に住む長男夫婦となんども打合わせを行い、日常生活状況報告書と申述書において、性格変化を徹底的に、丹念に記述する。

本件では、5、7級を予想していたのですが、性格変化の重篤度が考慮され、3級3号となりました。
怒りさえしなければ、家族や近隣とも普通に接することができるのです。
一歩間違えれば、性格変化が見落とされ、低い等級認定が予想される案件でした。