概要

交差点を自転車で横断中、左折車に巻き込まれ、頭部から路面に転倒、脳挫傷、急性くも膜下出血となる。

問題点

めまい、右半身の感覚障害しか書かれていない後遺障害診断書であった。
しかし下顎骨骨折から顔面神経麻痺、嚥下障害、感覚麻痺があり、さらに具体的には温熱感の喪失、触覚低下を訴えており、加えて、家族からは、注意障害、情動障害等の高次脳も指摘されている。

弁護士が被害者同席で交通事故無料相談会に参加されました。
ボーッとした被害者であったので、「朝ご飯は、なにを食べましたか?」 質問すると、「ブロッコリー?」 40代男性ではあり得ない回答です。
初診治療先の診断書をチェック、脳幹部出血、脳幹梗塞と記載されており、高次脳を確信しました。

すでに、弁護士は、自賠責保険に対して被害者請求を実施しています。
先の後遺障害診断書の内容では、良くて12級止まりですから、直ちに申請を取り下げて、改めて立証作業に入ることとしました。

立証のポイント

神経心理学検査の設備がない治療先であったが、主治医は快く協力に応じ、リハビリ病院に対する紹介状が作成された。
検査先で、言語性の知能低下、注意障害の兆候を示す検査データを取得、さらに、徹底した家族への聞き取りを日常生活報告の別紙としてまとめた。

最終的に主治医によりは、高次脳機能障害の診断名が追加された。
分厚くなった検査結果と申述書一式、段ボール一箱が埋まる膨大な画像、写真を添えて万全の体制で再び、自賠責調査事務所に提出、被害者請求を実施した。

結果は高次脳機能障害として総合的に7級4号の評価がなされた。

その後、弁護士は、7級4号をベースに賠償交渉に入りました。
チーム110、メディカル・コーディネーターは、後方支援であり、表舞台にはでません。
チーム110の誇りは、立証作業を通じて弁護士を勝たせる仕事をすることであり、そのことは、正当な後遺障害評価により被害者を救済することなのです。