概要

自動車で直進中、対向車のセンターラインオーバーで正面衝突、自動車は大破した。
被害者は大腿骨、脛骨の骨幹部骨折、他に肋骨と胸骨を骨折した。
頭部を強打し、意識障害があった。

問題点

事故の2カ月後には家族から弁護士事務所に相談があった。
意識障害があったことから高次脳機能障害を懸念、早速、弁護士事務所より依頼を受けて、病院へ駆けつけ、脳に損傷があるかを確認するため、初期のMRIを確保した。

立証のポイント

幸い、MRのDWI(ディフュージョン)撮影が実施されており、脳に微細であるも広範な出血を確認できたので、診断名に、びまん性軸索損傷の傷病名を加えることができた。
経過を見る必要から、継続的にMRIフレア撮影をお願いした。

リハビリ病院に転院後、担当の医師と面談を重ね、数種の神経心理学検査をリクエスト、TMT、PASAT、KWCSTでは期待通りの数値を得た。
受任後から奥様に日記を励行、これが後に日常生活状況報告書・他文章の作成に大いに役立った。
そして、1年3カ月後、余裕を持って症状固定を迎え、医師と協力して完璧な診断書類を仕上げた。

結果は、特に注意・遂行能力の低下が評価されて高次脳機能障害が5級2号、下肢は足関節の機能障害で12級7号、以上から併合4級となった。

受傷初期からの受任により、医師、家族、受任の弁護士、そしてメディカルコーディネーターの理想的なチームワークを形成、教科書的な立証作業を行うことができた。