概要

直進道路の左側を自転車で走行、右側へ横断した際、後続の自動車に衝突された。
その際、右側頭部を自動車フロントガラスに打ちつけ、次に道路に飛ばされて左側頭部を路面に打ちつけ、意識不明の重態で救急病院に搬送され、緊急開頭術が実施された。
右側頭骨骨折・右急性硬膜外血腫と左急性硬膜下血腫、左右両側の脳損傷と診断された。

数度の開頭手術、長期の理学療法を続けたが、知能低下、短期記憶障害、失語(ウェルニッケ型)、注意・遂行能力低下、右片麻痺(右足関節・自動運動不能)、学習障害、情動障害が残存した。

最後の手術の直後に、母が連れ添って、長野における出張無料相談会に参加したもの。

問題点

学習障害によって普通校の授業は不可能、知能は小学生低学年~幼児レベルに低下した。
情動障害は特に深刻で、体力の回復と共に易怒性が強く表出して凶暴な行動にでるようになった。
加えて幼児退行、羞恥心の欠如がみられ、周囲とのコミュニケーションが困難となった。
女子高生としては相当に悲惨な状態である。

母子家庭につき、受任後は仕事を持つ母親の時間に合わせて、何回も病院同行を実施した。
本件最大の問題は現在進行形で情動障害が変化・重度化している点であった。
体力の回復によって、また、普通の年齢相応の情緒不安定も加わり、家庭内で暴れだすと手に負えずに警察を呼ぶような事態に発展する。
複数回、心療内科に強制入院となり、その都度、症状固定にできない状態が続いた。

立証のポイント

診療を受けたすべての科の医師と面談した。
主治医の脳神経外科医はもちろん、言語聴覚士、作業療法士、整形外科、リハビリ科、心療内科、ついには院長と面談し、すべての記録をまとめた診断書類が完成した。
泊まりも含め、長野へは10回も出張することになった。

神経心理学検査は言語系、知能系を中心に選択したが、知能・学習能力の低下から下位数値となった。下肢の麻痺については足関節、足趾(足指)を正確に記録した。
日常生活状況は母親と作成、エピソードをもらさず文章化、看護記録なども添付した。
事故前後の学力低下を克明にするため、高校の担任教師、事故後の支援校の担任教師にそれぞれ報告書の作成を依頼した。

一番の仕事は、母親と深夜も含めてこまめに電話で連絡を取り合ったことである。
高次脳機能障害を抱える家族へのメンタルケアは非常に重要で、過去、家族が心身症になり自殺、自殺未遂となったことも経験しています。

親子に寄り添い2年、ようやく申請、高次脳では3級3号、その他の障害を併合、併合1級となった。
現在、連携弁護士により賠償交渉中。
また、20歳の時点で、障害年金の申請手続きが控えています。
最後まで徹底的に寄り添う必要があります。