概要

自転車で直進中、後方から追い抜いた相手自動車のサイドミラーの接触を受けて転倒したもの。 脳挫傷、頭蓋底骨折、頬骨骨折、骨盤骨折と診断され、直後から見当識・記銘・言語に障害があり、右半身麻痺から車椅子となり、認知症の発症・進行も指摘された。

問題点

本人はリハビリ入院中であり、息子さんご夫婦が相談会に参加した。
やはり、高齢者の高次脳であり、認知症との切り分けがポイントとなった。
また、介護状態が年齢相応のものか事故外傷によるものか、この立証も必要であった。

立証のポイント

認知機能の低下、言語障害のため神経心理学検査は限定されることになった。
診断書の作成には主治医と打ち合わせを重ね、ご家族とは日常生活状況報告書の作成に通常より大幅に時間を割いた。
その他、精神障害者手帳の申請をサポートし、既得の介護2級と併せて申請に付した。

右半身の麻痺は軽減し、車イスを脱するまで回復した。
それでも、日常生活に随時介護の必要が認められ、別表Ⅰの判定となった。
そして、連携の弁護士に損害賠償交渉を引き継いだ。

客観的な検査データが乏しいときでも、家族や周囲の観察を丁寧に説明することで、道は開けると確信した事案であった。