概要

歩行中、後方からトラックに跳ね飛ばされたもの、

問題点

事故以前から、てんかん発作があり、抗痙攣剤が継続的に投与されていた。
すでに精神障害者手帳2級が認定され、事故前から知的障害を有する被害者であった。
したがって、本件事故による頭部外傷後の症状と、事故前から存在する症状の区別、切り分けが、難しい問題点があった。

立証のポイント

専門医とも相談の上、個別の理由で事故前との違いを強調するのではなく、総合的な評価の積み重ねで、事故前との違いを全体的に評価を受ける方針で、立証を開始した。
事故前との比較・分析については日常生活状況報告書のみにとどめ、それ以外は、現在症状を客観的に、神経心理学的検査の結果、専門医の医学的所見などを後遺障害診断書に落とし込んだ。

ただし、てんかんについては、主治医面談を行い、事故前のてんかん発作の頻度、抗痙攣剤の内服量の違いなどを細かく聞き取り、医証にまとめてもらい、加えて、事故前の脳波検査結果も回収し、被害者請求による申請に添付した。
左側頭葉の脳挫傷痕や脳室拡大が画像によって明確に立証できており、これが評価の決め手となったと思われた。
結果、既存障害は9級10号、高次脳は7級4号と評価された。