概要

高速道路を自動車で走行中に、居眠り運転の大型トラックに追突されたもの、

問題点

易怒性が顕著で、自分の子どもに暴力を振るうなど、状態が極めて深刻であった。

立証のポイント

意識障害は、重篤なJCS300であり、左上肢と左下肢に体幹麻痺が残存していた。
画像分析では、びまん性軸索損傷、硬膜下出血が見られ、経過のMRI画像では、明らかな脳萎縮も確認できた。
症状は、
①極端な易怒性
②感情失禁
③短期記憶障害の影響で、同じことをなんども繰り返すこと、
④ふらつきが常にあり、杖などの支えがないと、転倒することが多く、目が離せなかった。

高次脳の専門治療先を紹介、同行して専門医と面談、神経心理学的検査の実施について、詳細な打ち合わせを行った。
ともかく、易怒性が顕著で、小学生の実の娘を風呂に沈めようとするなど、非常に深刻で、妻女もそのことが大変で、いつも側で看視しなければならないとのことであった。
そこで、医師と相談、神経系統の障害に関する医学的意見に、詳細に指摘・記載をお願いした。

神経心理学的検査では立証できない症状、情動障害について、日常生活状況報告書などに克明に記載することはむろんであるが、なによりも、専門医と、この障害について認識を共有しておくことが、立証上、最も重要である。
高次脳において、医師面談を行うことのキモは、神経心理学検査の依頼では、決してない。
むしろ、情動障害など、検査の数値に現れてこない症状について、いかに具体的に、医師と認識を共有できるかの点にある。
そのことを改めて痛感した案件であった。
結果、3級3号が認定され、連携の弁護士にバトンタッチをしたもの。