概要

友達と遊んでいて歩道から車道に飛び出し、自動車に跳ね飛ばされたもの、

問題点

弁護士から後遺障害の立証を依頼された案件で、小児の高次脳ということで、症状固定時期や日常生活状況報告書の作成など、特殊な立証作業が必要であった。
小児のため、高次脳の症状のあぶり出しが非常に困難であった。

立証のポイント

意識障害は、GCS6と重篤で、画像では、びまん性軸索損傷、くも膜下出血、脳幹出血が確認できた。
脳幹出血や重篤な意識障害があったが、幸いに体幹麻痺等を残すこともなく、順調に回復した。
症状としては、
①事故前に比べ明らかに幼稚になったこと、
②こだわりが強く、なんども同じことを言うようになったこと、
③すぐに、諦めて投げ出してしまうこと、
④思ったことをすぐに口に出してしまうこと、
⑤重度な易疲労性で、傾眠傾向 などが見られた。
特に、傾眠傾向は顕著で、診察中に眠ってしまうこともあった。

子どもの高次脳専門の治療先を紹介、同行して神経心理学的検査をお願いする。
傾眠については、視床下部のオレキシンを作る神経細胞が損傷を受けたことを原因とした外傷性ナルコレプシーと診断される。
ちなみに、ナルコレプシーは診断可能な治療先の確保が困難であり、大阪では現在、ナルコレプシーの診断・治療をしている医療機関は3つしかありません。
自賠責保険調査事務所では、ナルコレプシーは高次脳の症状の一つとして評価します。 結果、7級4号が認定され、連携の弁護士にバトンタッチしたもの。