高次脳1級1号

68歳男性の会社経営者が原付バイクで直進中、後方からトラックの追突を受けたもので、高次脳で1級が認定されています。

損保の反論

①原付バイクにふらつき走行があったので、被害者過失は30%以上である?
②確定申告上の収入は、130万円であり、実収入を基礎収入とすべき?
③将来介護料は、将来、症状は改善するはずなので、日額8000円で十分?
上記の3つは、損保側の主張ですが、③は、根拠も示されておらず、不当主張と思われるものです。

弁護士の立証

過失割合については、原告のふらつきを否定する証拠に乏しく、追突であり過失はないと主張するも、裁判所は、原告に20%の過失割合を認めました。

所得は、税務上、妻や家族に振り分けて申告していた実態があったため、弁護士は、振り分けた所得のすべてが、原告の収入であることを立証し、裁判所は、年齢平均の370万円を認めました。

事故後、車椅子生活を余儀なくされた被害者には、高次脳の影響で激しい人格変化があり、日常の介助と介護は、奥様やご家族にとって、非常に困難を伴うものでした。
弁護士は、その困難な状況を家族から聴き取り、陳述書で立証しました。

⇒その結果、裁判所は加害者側の反論を退け、職業介護として、日額2万3000円、土日・祝日の家族介護として、日額8000円を認定しました。
近親者慰謝料400万円、遅延損害金は2500万円、最終損害賠償額は1億1500万円となりました。

NPOジコイチのコメント

もう、なんでもありの世界なのです。
しかし、不当な損保の主張に対して、弁護士は、冷静に、生真面目に証拠を揃えて反論を続けました。
結果、原告の主張が認められ、68歳でも、1億1500万円の高額賠償が実現できたのです。