24歳の男性会社員が無保険のバイク後部座席に同乗中、信号のない交差点でトラックと出合い頭衝突し、脊髄損傷、T4胸椎以下の麻痺で1級1号が認定されています。

損保の反論

①座ったままなら仕事が可能という医師の診断書を根拠に、労働能力喪失率は90%である?
②仕事ができるので、介護料も少額で十分?

弁護士の立証

①弁護士は、1級1号が認定されており、労働能力喪失率は100%であると主張したのですが、

⇒残念なことに、裁判所はその中を採用する形で、95%の喪失率を認めています。
逸失利益の基礎収入は、24歳大卒であり、賃金センサス大卒全年齢の625万円が認められました。

②事故後、被害者は車椅子生活となり、住居のバリアフリー化が必要となりましたが、自宅は農家の古い家屋であって、改造には限界があり、日常生活には、どうしても他者の介助を必要とする状況にありました。

弁護士は、被害者の置かれている環境を詳細に立証し、両親が67歳になるまでは日額4500円、67歳以降は、1万5000円の介護料を請求、裁判所は、これを認定しています。

③バイク側に80%過失が認められる事故発生状況ではありましたが、共同不法行為を主張して損害賠償額の全額を相手トラックに請求しました。
バイクの運転手は無保険だったのですが、500万円の見舞金を支払うことで和解が成立しました。

結果、逸失利益1億1200万円、将来介護料7200万円、住宅改造費900万円、介護諸費用・雑費1200万円、近親者慰謝料400万円、和解調整金1900万円、過失相殺および既払い金の控除後、2億3000万円の損害賠償が実現しました。

NPOジコイチのコメント

車椅子で移動できる被害者であっても、被害者が置かれている個別的な環境に注目し、丁寧に立証を積み重ねた結果、日額1万5000円の高額な介護料が認められたものです。
簡単に諦めないことが重要なポイントです。