死亡事故に関するNPOの無料相談

38歳女性、主婦が横断歩道を横断中、幼子の目前で制限速度オーバーの乗用車に跳ね飛ばされ、即死しています。

本件の問題点

1審の刑事裁判では、加害者に2年6月の実刑判決が言い渡されたのですが、加害者は、「自分に責任はない。」 と否認し続け、判決を不服として控訴しています。
しかし、高裁の判断も、1審判決と同じく、2年6月の実刑となりました。

弁護士の立証

①弁護士は、加害者の自己中心的で反省のない態度が遺族に与えた苦しみについて、徹底的に主張しています。

⇒裁判官は判決文の中に、
ⅰ)「かかる被告の刑事控訴審での態度は、真摯な反省に立っていないのではないかと原告らに受け入れられてもやむを得ない。」
ⅱ)「被害者の心情を害するものとして慰謝料の算定において考慮すべき事情と言える。」
この厳しい文言を記し、死亡慰謝料2300万円、近親者慰謝料500万円、合計2800万円の高額慰謝料を認定しました。

1年10カ月の遅延損害金700万円を含め、最終的に8410万円の高額賠償金が実現できました。

NPOジコイチのポイント

裁判における主婦の死亡慰謝料は、近親者の慰謝料を含めて2400万円が相場となっていますが、本件では、2800万円が認められ、一家の支柱が死亡したときとほぼ同額を確保することができました。

私も保険調査員時代、これと同じ経験をしており、このときは、最高裁まで争われました。
死亡したのは、20歳の女性でしたが、代理人の父親が拘置所に収監されており、
「どうなっているのか?」
「どうして、賠償がなされないのか?」
「いつになったら、解決できるのか?」
カネ、カネ、カネと矢のような催促がなされ、5回も拘置所で面会を繰り返しました。

このときは、深夜、雨が激しく降る中、京都市内で発生したセンターラインオーバー事故で、激突されたタクシー運転者と加害者の助手席に同乗の女性が即死しています。
加害者も頭部外傷で入院したのですが、最高裁まで争った理由が、「俺は、こんな道を走っていない?」 信じられないほど、短絡なものでした。
いずれにしても、刑事裁判の決着がつくまで、民事は待機せざるを得ないのです。
自賠責保険も損保も同じ考え方で、一切、動きません。
このときは、最高裁で棄却されるまで、3年の月日が流れました。

極めて悪質な事故を起こしながら、ものが言えない被害者に過失をなすりつける、あまりに非常識な加害者は、決して珍しくないのです。
弁護士は、民事裁判において、このような加害者の不遜な態度を徹底的に追求すべきです。
裁判で強く訴えることにより、遺族の心を癒すことができるのです。