死亡事故に関するNPOの無料相談

55歳、女性専業主婦が、自転車を運転して歩行者用信号機のある横断歩道を横断中に、直進自動車に跳ね飛ばされ、死亡しました。

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損保の反論

本件の被害者には、信号無視の過失が認められ、賠償は自賠責の範囲内が相当?

弁護士の立証

①本件事故では、加害者と加害車に同乗中の女性が共に、被害者の赤信号、信号無視を証言したことで、遺族は、大変不利な状況に追い込まれていました。

弁護士は、遺族と面談、被害者は、事故当日、近所の長女宅から自宅に帰る途中で、帰宅するときは、いつも交通量の多い本件道路を怖がり、遠回りをして押しボタン式の歩行者用信号機のある横断歩道を利用していたとの説明を受けました。
信号無視をするくらいなら、わざわざ遠回りをして横断歩道まで行く必要はないことになり、遺族は、被害者の性格や生前の行動パターンから、信号無視をすることなど、絶対にあり得ないとの確信を抱いていました。

加害者は32歳の男性、同乗者は16歳の女子高生でしたが、弁護士が、事故当日の2人の行動を調べたところ、女子高生は、警察に事故状況を説明することなく帰宅していました。
さらに、事故前に、空白の数時間があったことも判明しました。
弁護士は、加害者と同乗者に対する証人尋問を行い、先の矛盾点を厳しく追及しています。

⇒裁判官は、目撃者証言は信用できないと退け、加害車の赤信号無視を認定しました。
被害者の信号無視が、加害者の信号無視となり、0:100の過失割合となりました。
不思議なことに、加害者側は沈黙し、控訴することなく確定しました。

死亡慰謝料 2200万円、近親者慰謝料 400万円、遅延損害金は2年8カ月で290万円、総計5910万円の損害賠償が実現しました。

NPOジコイチのコメント

死亡事故では、信号の色の立証は、目撃者証言がないと、相当に困難となります。

被害者の性格や生前の行動パターンから、信号無視をすることなど、絶対にあり得ないは、あくまでも遺族の思いであり、希望的観測であって、当然に証拠能力はありません。
しかし、日頃の行動パターンを聴き取るなど、弁護士は遺族の思いを汲みとる努力をしています。
事件に向き合う弁護士の姿勢が、反対尋問において、目撃者の虚偽証言を突き崩すことにつながったのです。