33歳、男性会社員が自動二輪車を運転して直進中、交差点において、対向右折の普通貨物車の衝突を受け、死亡しています。

死亡事故に関するNPOの無料相談

損保の反論

事故状況は、当方が直進、相手が対向右折であったが、事故現場が変形交差点であったこと、直進車である原告側にも速度違反があったことから、加害者側は右折車であるにもかかわらず、100:0を主張し、自賠責保険の支払まで拒否していました。

弁護士の立証

加害トラックは、任意保険未加入の無保険であり、賠償金は被害者のバイクにかけられていた任意保険の無保険車傷害特約に請求しています。
また、当初、他の弁護士により裁判が進められていたが、1審の最終段階で、依頼人の思いに耳を傾けることなく、中途半端な和解に応じようとしたため、困惑した遺族が、その弁護士を解任し、新たな弁護士に引き継がれたものです。

①新たに受任したのですが、当初の訴状は未完成なものであり、過失割合を含めた損害の立証も不十分であったので、弁護士は、追加請求を行う必要から、訴状を全面的に組み替え、加害者の無謀運転の立証に力を注ぎました。

⇒裁判所は、それらの努力を評価し、本件事故の過失割合を20:80と認定しました。

加入の無保険車傷害特約に対する請求のみであったものを、弁護士は、加害者に対する損害賠償請求を追加し、これにより、弁護士費用の請求を追加しています。

当初の訴状には盛り込まれていなかった近親者慰謝料についても、追加的に請求を行いました。

⇒裁判所は、弁護士費用として510万円、近親者慰謝料として600万円を認定しました。

死亡慰謝料2400万円、近親者慰謝料600万円、20%の過失を相殺した損害額は7990万円、弁護士費用510万円、確定遅延損害金120万円で、8620万円の損害賠償額が実現しました。

NPOジコイチのコメント

長らく付き合いを重ねて分かることは、弁護士は、知らないと言えない人種であることが多いのです。
つまり、自信がなくても、パクッと食いつく傾向が見られるのです。

医療では、診療科により専門性が細かく分類されており、それであっても、患者が他の医師にセカンドオピニオンを求めることは、通常の常識となっています。
交通事故訴訟で弁護士を選ぶときも、それと同じだと考えてください。
弁護士会でもセカンドオピニオンを求めることは禁止していません。
そして、ジコイチは、NPOであり、法律事務所に比較すれば敷居も低く、当然、相談は一切無料です。

無保険車傷害特約では、地方裁判所に、加害者を相手取って損害賠償請求訴訟を提起するのです。
加入の損保には、通常は、訴訟告知をしておけば良いのです。

おそらく、当初に食いついた弁護士は、無保険車傷害特約請求が未経験であったと思われるのです。
本件は、一家の大黒柱の死亡事故ですから、遺族のその後の人生が、この判決によって左右されることになるのです。
本件の裁判途上での解任は、遺族の賢明な判断でした。